- UKの象徴的なデュオによるヒップホップ・ミックス
- Autechreのファンになるには、今が絶好の機会だ。ちょうど先月、Rob BrownとSean Boothは1989年から1993年の間に録音した2時間相当の音源を公開したのだが、それは不気味なほどに、現在のダンスミュージックにおけるブリープ / ハードコア・テクノ周辺のサウンドへの熱に向けて与える、時代の到来のように思われた。その前には、2008年頃のライヴセットの全パフォーマンスデータとサンプルが詰まったzipフォルダーも公開しており、今までで最大規模となる、彼らのメソッドへの洞察をプロデューサーたちに与えた。さらに今年の2月にはライヴセットの膨大なアーカイヴをリリース。そこには、彼らの領域に存在する無秩序に広がる情景と、見事に解き放たれた状態の彼らを聞ける喜ばしいドキュメントが提示されていた。
わずか5年足らずのうちに、約42時間分の音楽を発表していることになる(昨年出回った13時間の映像はその中に含んでいない)。すごいのは、そこに冗長なものなどほとんど存在しないということ。惜しみない、その目立った表出の数々は、躍進する2人の作品クオリティーと一致しているのだ。彼らの初期作品のファンは意見を異にするだろうが(公平に言うと、そうしたファンはたくさんいる)、昨年の『NTS Sessions』は、何十年に及ぶ研究が結実したかのように感じた。しかし最も衝撃的だったのは、それが8時間にわたる内容にもかかわらず、つまらないところが一切なかった点だ。
RA.687は、また全く別の話。BoothとBrownはここで、オールドスクール・ヒップホップへの愛へと回帰し、MC ShanやAudio Two、Super Lover Cee & Casanova Redらの曲を駆け抜ける、チルなブレイクスやライムからなる45分を届けてくれた。
最近はどうですか?
知ってるだろ、あれだよ。
このミックスはどこでどのように録音しましたか?
ロッチデールのバス・ステーションの中で、夜の2時ぐらいに、3D Super Wooferを使って。
このミックスのアイデアを教えてください。
日曜のrover。17, 122, 123, 163, 164と167番。MCWと古いAtlantean。popmateとeddingのアルファベットのカットダウン。
最近、80年代後半〜90年代初期の素材2時間相当分を、WarpのNTSテイクオーバーで公開しましたね。トラックをどのように見つけ、選び、一つにつなげるよう処理したのか、その経緯を教えてもらえますか?
正直に言うと、Warpはそのラジオについて詳しく知らせてこなかった。だから俺らはただトラックを適当に集めてミックスしただけ。2日でやったよ。マスターも何もしていない、ただのアーカイヴのコピーだね。(失礼、でもそれはフリーだし:))
お二人がMax/MSPで構築しているシステムは、特に最近のレコードやライヴショーにおいて必要不可欠です。Maxを学ぶためのお気に入りのリソースは何ですか? 始めた当初と、現在の両方の観点から教えてください。
それは何がしたいかによって違う。目的がない、ちょっと曖昧な質問だね。まぁただ環境を学びたいなら、チュートーリアルは始めるのに適してる。あとMaxフォーラムは不足を補うのにいいよ。
今後の予定は?
もっとあれだよ、もちろん。