Published
Sat, May 23, 2020, 04:45
- 新型コロナウイルスのパンデミックに影響を受け、支援を必要としている人々のために、有益なリソースを紹介。
新型コロナウイルスことCOVID-19のパンデミックの中、エレクトロニックミュージックコミュニティ(およびその他)をサポートしよう。
ライヴミュージック業界に大打撃が生じている現在、様々なオンラインリソースが生まれており、そのいくつかを以下にまとめた。
嘆願書への署名
• こちらのChange.orgキャンペーンでは、2019年に出産や病気などの理由で休業押して売り上げがない、あるいは減少していた場合でも、日本政府による個人事業主・フリーランスを対象とした持続化給付金を受けられるように経済産業省に訴えかけるための署名を集めている。
• 日本の文化施設閉鎖に向けた助成金交付を求めて3月に実施され、30万筆以上の署名が寄せられたキャンペーン#SaveOurSpaceが、より多くの業界の声を届けるために新たな署名運動#SaveOurLifeを立ち上げた。今回は文化施設に限らず、「新型コロナウイルスの感染拡大防止に尽力するすべての事業者、施設、従業員、フリーランスを対象として助成を求めます」とのこと。
• 日本ではオンライン署名収集サイトChange.orgで、仕事を失ったイベント業界関係者への休業補償を経済産業大臣に求める署名運動が行われている。他業界への補償が検討されている中、政府からの自粛要請によりイベント・展示会を中止したにも関わらず現時点では補償の対象外となっている点を指摘している。
• UKでは、英国政府にイベント業界への経済的支援を求める署名運動が行われている。
• こちらの嘆願書では、ドイツを拠点とするアーティストやフリーランサーが連邦議会と財務省に支援を求めている。
• ESP instituteが、アーティストやイベント業界従事者への経済支援策を強化するようアメリカ連邦議会に求める署名運動を行なっている。
プロフェッショナル向け
• 大阪府が無観客ライヴ配信を行うイベント主催者やアーティストへのサポートを開始。配信方法を紹介しているほか、制作・配信にかかる費用を上限70万円まで補助する。
• ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)は、音楽ヴェニューを対象とした新型コロナ関係支援策活用に関する相談窓口を設置した。政府などによる支援策に関する無償の情報提供・初期相談や、士業等による申請手続き支援・代行を行なっていくという。
• 北海道が、ライヴハウスやプロモーター、音響をはじめとするライヴ・エンターテインメント業界事業者に対し、一律25万円の独自の支援金を出すことを決めたと朝日新聞が報じた。ただし対象は“オンラインによる代替対応が困難な業種”としている。
• 東京都は、感染拡大防止のために休業した中小事業者に支給する協力金(1店舗50万円、2店舗以上有する事業者には100万円)について、無観客でオンライン配信を行なっているライヴハウスも支給対象となることを認めた。
• Apple Musicは、パンデミックに影響を受けたインディペンデントレーベルを支援するため、5000万ドルを用意したとMusic Business Worldwideが封じた。
• SoundCloudはクリエイターをサポートするため、複数の新たなイニシアチブを立ち上げるほか総額1500万ドルを直接投資すると発表。その一環で、SoundCloudのアーティストプロフィールにはKickstarterやPatreon、Bandcamp、PayPalなどから直接サポートできるボタンが追加された。
• 英国アーツカウンシルは、COVID-19に影響を受けたアート団体を対象とした緊急資金1億6000万ポンドを追加で用意した。詳細はこちらから。
• ファイナンス領域でアーティスト支援を行う日本のPayNOAH社は、イベントがキャンセルになったアーティストやプロモーターに対する無償サポートを開始。イベントのキャンセルにかかる費用の最大全額を無償で前払いする。
• Instagramアカウントtechno4hireは、失業中のナイトライフのプロフェッショナルたちと代替となる仕事を結び付けている。 「どんな仕事をしたいかをこのプロフィール宛にDMで送信してくれれば、それを画像にして投稿します」とオーガナイザーのAlyce Cは説明している。
• Truantsの創設者Sorayaは、定額制クラウドファンディングサービスPatreonと協力し、「今すぐに役立つ対話ができるかもしれないと考えて、イギリス全土のインディペンデント・ミュージシャン、DJ、音楽レーベル、プロモーター、それからその他の非営利団体のネットワークを構築しています」とツイートした。詳細についてはこちらから。
• ロンドンのCafe OTOが、“オンラインベースの授業、チュートリアル、アドバイス”に対応可能なエクスペリメンタルミュージシャンのリストをまとめた。
リソースガイド / フォーム
• Vibe Labが、COVID-19に関連する世界各地のヴェニューやコミュニティ、シーンのローカルポリシーなどの情報をまとめたウェブサイトnighttime.orgをローンチした。最新の記事では、ニューヨーク市ナイトメイヤーのAriel PalitzとベルリンクラブコミッションのLutz Leichsenring、シドニーエレクトロニックミュージックカンファレンスのJane Slingoが、コロナウイルス危機に関するそれぞれの意見をシェアしている。
• ベルリン拠点のパーティーRoom 4 Resistanceが、「COVID-19の危機を乗り越えるのに役立つ、コレクティブケア / サポートの信頼できるリソースとツール」をまとめたドキュメントを公開した。
• shesaid.soもまた、詳細なリソースガイドをまとめた。
• Ghostly Internationalは、クリエイターに向けた「彼らの仕事をどうやってマネタイズするか、そして自分が好きなアーティストをどのようにサポートするかのアイディア」をまとめたガイドを公開。
• ベルリン拠点のクイア・アートスペースKarada Houseが2つのフォームを立ち上げた: こちらは援助が必要な人向け、こちらは地元エリアにいる病気や高齢の人の買い物や料理、運転などの援助を申し出る人向け。 「これはクイアコミュニティとしての取り組みです。LGBTQIA+の領域や、その他の社会から阻害された人たち(例: BIPOC)を最優先します」
• UKのAssociation Of Independent Promotersが立ち上げたこちらのフォームでは、プロモーターが懸念やニーズを入力することができる。
コミュニティへの働きかけ
• ロンドンのクラブStudio 338が、「私たちのコミュニティの中でも弱く、高齢のメンバーを対象とした」買い物代行サービスとモバイル・フードバンクをスタートした。ボランティアに参加するには [email protected] までメールを。
その他の支援方法は: 寄付、楽曲とマーチャンダイズの購入、ヴァーチャルイベントに参加する。
日本周辺のダンスミュージックコ・ミュニティにCOVID-19の影響について話を訊いた特集記事を合わせてチェック。自主隔離をしている方には、その間に見たり、読んだり、聞いたりするコンテンツをこちら(英語版サイト)で紹介している。
この記事はその他のリソースが分かり次第随時更新します。提案のある方は [email protected] (日本語は [email protected])までご連絡ください。
最新のCOVID-19の感染拡大状況は、ジョンズ・ホプキンズ大学によるインタラクティブマップをチェック。