Juju & Jordash - Unleash The Golem Pt. 1

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  • アフリカ系アメリカ人から大きな影響を受けているようなディープハウスミュージックが多く目につく中で、様々な人種のハウスプロデューサーたちが集まる「憩いの場」としてイスラエルのHaifaが立ち上がった。アムステルダムに拠点をおくJuju&Jordashの今回の作品は、彼らのホームでもある「イスラエルの政治」をテーマにしたものになっている。彼らは今回のテーマを、従順でありながら、少し間抜けで、時として残忍な、ユダヤのお墓に出て来る泥人形ゴーラムをモチーフに表現。カバーの挿入文には「イスラエルはユダヤ人を保護するが、結局逆上してしまう、言えば近代的ゴーラムか?」とプリントされている。「それとも破壊するために作られた実験場なのか?」 頭が痛くなるような話だと思ったら、「僕たちのインスピレーションは、シオニズム、犠牲、そして復讐との、何年にも及ぶ格闘の結果生まれてきたものだ。」と彼らは付け加える。そして音楽自体も彼等のテーマの重みを感じる出来になっている。 Kassem Mosseの鬱然としたシャッフル感や、Newworldaquarium "Trespassers"のような予測もできないような音の間と言ったら良いだろうか、陰気で、ゆっくりかつツヤがあり、ディープテクノであると言える。古いペニーコインのような色で、もし味があるとしたら、ああいった錆びたようなものだろう。2曲はテーマにバリエーションがあり、その一つに、重い足取りで暗闇を歩くような3トーンのベースライン、ドロッとした印象の中盤には、同じようなコードとアルペジオが泥から這い上がってきたかのように表れる。 A-sideは約16分、B-sideも7分に及ぶ長さだ。「エレクトロニックミュージックの中でもライブに限りなく近いもの」なんてプレスリリースでの説明書きも必要ない。彼等のねじり作り込まれた音の輪郭を聴けば、意図的に生み出された音なんて一つものはないことが分かるだろう。時にはCobblestone Jazzを想起させ、またDonato Dozzyのようなオーガニックな音がここには表現されている。Juju & JordashとMove Dが、コラボレーションプロジェクト Magic Mountain Highを結成したのも驚きではないだろう。2曲共、素晴らしいDJの手にかかればどのクラブにもぴったりの作品へとなり、家で聴けばなるべく音を大きくして、何度もリピートしてしまうだろう。
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