Organik Festival 2019: Five key performances

  • 台湾が誇るOrganik Festivalは今年で8年目。Mama Snake、DiskonnectedやYoshi Noriがとびきりのセットを披露した。
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  • 今回で8回目の開催を数えるOrganik Festivalが世界で最も優良なパーティーとされる説を今年も証明した。台湾の花蓮県(ファーリエン県)で開催されたこのフェスティバル、誉めちぎる点に事欠かない。ローカル・アンダーグラウンドの密なコミュニティーと世界各地から訪れるパーティー・フリークと業界の通から成るクラウド達。世界屈指のサウンドシステム、Funktion OneのEvo7ラウドスピーカーとF124サブウーファーは完璧なまでにチューニングされている。息を呑むような呼庭(フーチン)の黒い砂浜と背景にそびえる山景色。そして当然、丁寧に組まれたプログラム。これらの要素も相待って、多少の雨をものともしない祝祭的な雰囲気がOrganikの会期中漂っていた。 この週末のハイライトとなったキー・パフォーマンス5つを紹介する。
    Yoshi Nori Organikがいかに愛されているフェスティバルかと言うことは、パーティーの幕開けから明らかに読み取れた。毎年訪れるダンサーのコミュニティーは確かなもので、特に金曜日の夕方に台北のベテランYoshi Noriがステージに立つと、その印象はより一層鮮明に読み取れた。ローカルDJを主要なライナップに充填したBlue Starと名付けられたクラブ風のフロアをフルギアに持って行き、旧友達が乾杯とダンスで再会の喜びを分かち合っていた。酔狂のベース波打つSplit Secsの "Off The Ground"といった曲が部屋を満たした後、Starlightの"Keep On Movingに代表されるような歓喜の雰囲気に次第に発展していった。
    Diskonnected Toulouse Low Traxによるヒプノティックなライブセットを聴き終えた土曜日の午後のメインステージに集まった観客達を穏やかに目覚めさせる役割を担ったのがSmoke Machineのレジデント、Diskonnectedだ。メインステージのプログラム企画にも携わったDiskonnectedはいとも優雅にその役をこなした。スペーシーでミニマルトランシーなベースラインが垣間見えた最初の太陽の日差しを伴って響き渡った。その後、Code 6の "Quad I"やGenius Of Timeの "Houston We Have a Problem"といった曲がかかると観客の盛り上がりは更に高まった。たまらず、ヴォーギングしながらフロアをスキップして回る友達の輪がダンスフロアで目撃されたのはこの瞬間。
    Tarawangsawelas & Rabih Beaini 東アジアと東南アジアでローカルの音を探求するのに近年熱心なRabih Beainiの最新のプロジェクトは、自身のアナログ・サウンドとインドネシアはバンドン出身のドゥオTarawangsawelasで構成されたトリオだ。Tarawangsawelasは、tarawangsaという神聖でミニマルな音楽で、tarawangsaと呼ばれる二弦のバイオリンとjentrengと呼ばれる七弦のツィターで演奏されるのが決まりだ。 1時間に及ぶパフォーマンスはヒプノティックで、ステージ近くに集まった小さな観衆を虜にした。彼らのスタイルは、バランスの取れた音の構成を感じさせた。Beainiがザラザラとしたノイズをアナログ・シンセから放ち、次第にTarawangsawelasの瞑想的で桃源郷的なモチーフが憑依する。異文化のハイブリッドを狙うパフォーマンスが陥りがちな落とし穴として、わざとらしかったり、コンセプトに傾きすぎるという危険が伴うが、このトリオにおいては、各パートのヒプノティックな要素を相乗効果に、丁寧な融合が果たされていた。
    Mama Snake 土曜日の夜の3時間というフェスティバルのピークに当たる時間枠を与えられたMama Snakeは意気揚揚としていた。スネークという名に相応しくテクノとたっぷりのトランスを滑らかに縫い合わせていくと、頭上に上がる花火に負けない華々しさで観客は絶頂した。メロディックなグルーヴ(Luxorの"Superstitious (Nursery Mix)") とレイヴ感溢れるヘッド・バンガー (Yves Deruyterの"Back To Earth")が主にセットを占めていた。DJブースの上方にあるバルコニーから、赤い閃光とスモークに飲みこまれて脈打つフロアを観察していた。太陽が昇る日の出の瞬間、Oliveの "You're Not Alone"がかかると、ここはイビザではなくて台湾なんだという事を思い出すのにちょっと時間がかかった。
    Dorisburg 日曜日の夕、Dorisburgのセットが45分頃に差し掛かろうとしていた時、会場は会期中最も激しい豪雨に直面していた。激しい雨が降り始める直前にかけ、トリップ感溢れるパーカッションで雰囲気を作り上げたかと思うと、天の振り込めと同時にまるでそれがキューかの様に、四つ打ちのキックを投下した。多くの観客が雨宿りに走った中、残ったクラウドの熱狂っぷりは凄まじかった。輪になってスキップする愉快な女の子のグループ。フロアの真ん中に穴を掘って周りの水溜りから雨水を集める男性。興奮が最高潮に達したとき、DorisburgはOni Ayhunの"OAR003-B"でダンスフロアを熱狂させた。まさにこの光景––山に囲まれたビーチをその背景として、この光景こそがOrganik Festivalの魅力をひとえに体現していた。
    Photo credit / Kazuhiko Kimishita - Lead, Yoshi Nori, Diskonnected, Tarangsawelas & Rabih Beaini, Waves, Valentino Mora, Ben UFO Manbo Key, Chien Wen Lin @ MW Studio - Dorisburg Erin Keeffe - All others