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Herrensauna at Tresor
Published
4 Mar 2019
Words
Steph Lee
ベルリンで今最も物議を醸すテクノパーティーがHaruka、SPFDJ、Minor Scienceらを召喚。
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Herrensaunaは近年のベルリンのテクノ・パーティーの中でも、一番のサクセス・ストーリーと言われている。クロイツベルグのLoftus Hallの地下にあるBertramsという、あまりパッとしないダンスフロアで始まったこのクイアー・テクノ・パーティー。だがこの場所こそが、このパーティーの力強い美学を産み落とした。HerrensaunaはBertramsのフロアを異空間に捻じ曲げた。ロウでハードなテクノ・アーティストのライナップに誘われて集まるクイアーなクラウドは、痛むまでパーティーするのが大好きな強者達だ。Herrensaunaのクラウドがパーティーに捧げる熱量は、どんなDJにとっても特別な体験となってきた。パーティー史の中でも金字塔として記憶されているのが、サプライズで登場したDVS1によるクロージングセットだ。それも、驚異的な15時間というロングパーティーの末、ムンムンと熱量を増し続けた夜の最後にだ。 そんなポテンシャルを持ったHerrensaunaが、Bertramsの規模では収まりきらなくなるのにそう時間はかからなかった。昨年Tresorに場所を移し、初めは日曜日の夜という枠で開催されていたが、ここ最近金曜日に移った。移転はパーティーにとってもクラブにとっても好都合という印象だ。HerrensaunaにとってTresorのインダストリアルな雰囲気は良く合うし、大きなテクノパーティーをやるプロダクション環境も整っている。引き換えに、Herrensaunaの新たな客層と厳しめのドア・ポリシーは、観光地化してしまったと嘆かれているTresorがイメージを回復させる好機だ。 金曜日の真夜中少し過ぎにTresorに到着した。すでに100人くらいの列が外にできていた。カジュアルウェアの一般人と、ハーネスを身に付けたキンク全開のクラウドとの間で、気まずく分断したフロアになっていたらどうしよう、と入る前にちょっと心配したが、中へ入ってみるとそんな心配は無用だった。いつものTresorとは打って変わり、Herrensaunaのドア・ポリシーのおかげで劇的に居心地の良い空間が出来上がっていた。パーティーの初期に比べればクラウドのハードコアさは欠けるものの、皆んな変態に「ド」をつけ忘れることのない美的感覚で装っている。鎖やメッシュを着た男性に、網編みボディースーツや黒いソングを身に付けた女性なんかが目に入る。Berghainの常連で、いつも小便器の横で口を開けてしゃがみ込み、聖水を待ち受けている有名人の「おしっこ奴隷」もこの夜最初にドアを通された客のひとりだ。 一階のTresorのフロアではHerrensaunaのレジデントSPFDJがオープンを務めていた。ダンスフロアが埋まるまでしばしエレクトロニック・ボディー・ミュージックで雰囲気を作り、人が増えると一気に彼女得意のアグレッシブなモードへと突入した。最後の30分が特に素晴らしく、アグレッシブかつ情緒的なテクノを鳴り響かせた。彼女の後に続いたAasthma(Peder MannerfeltとPär Grindvikによるデュオ)のインダストリアル・ライブセットは、残念ながらリハーサル不足か、フロアのエナジーを保つのに苦戦していた。上階の+4 Barに向かった私は、日本から来たHarukaのプレイの始めに間に合った。彼はこの夜のロングジャーニーを、脈打つサイケデリックなテクノで開始した。 Herrensaunaの最近のブッキングは、レジデントDJ達のハードテクノの斜め上をいくような、よりエクスペリメンタルなライナップが目立つ。Nkisi、Gunnar Haslam、それからEomacなどのブッキングが好例だ。今夜、このエクスペリメンタル枠を担うのがMinor Scienceだ。ベース・ミュージック寄りのテクノに、Tresorでは滅多にかからない様なブレイクス、グライム、ジャージー・クラブ、きらびやかなメロディーのかけらをテクニカルな技巧でミックスしていく。次いで登場したPositive Life Forceが、Herrensaunaのシグネチャーである高速テクノに持っていくと、ダンスフロアは熱狂した。 朝の8時半頃までクラブにいただろうか。トイレに並ぶ酔っ払いたちはもうベロベロだし、暗い隅っこや小部屋には仲良さそうに肩を寄せ合い抱擁する者達が。明らかに人は減っていたが、残ったクラウドの目の色を見れば、パーティーはまだまだ続くと読めた。終わらないのを察し、私は、静かな朝のベルリンの街に溶け込む決意をしてクラブを後にした。前述した通り、Herrensaunaのフロアは気を付けないと異次元への入り口だからね。
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