Lena Willikens and Avalon Emerson in London

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  • Snap, Crackle & Popは、エレクトロハウス全盛期だった2008年に始動した当初から大きな進化を遂げたパーティーだ。最初のパーティーにはEd Banger所属のアーティストVicarious Blissをゲストに迎えたほか、Dirtybird的なサウンドも多くフィーチャーしてきた。そして現在彼らは、Left AloneやBody Motion、Wild Combinationと並び、ロンドンで最も興味深くオープンマインドなプロモーターの1組として知られる。今後数ヶ月だけでも、Inga Mauer、Vladimir Ivkovic、Ivan Smagghe、Dollkraut、そしてローカルヒーローのJon RustとElena Colombiらが、ハックニーやストークニューイントンのヴェニューで開催されるSC&Pのイベントに出演する。 SC&Pの9周年パーティーは、2月末の土曜日にMOTH Clubにて開催された。元はメンバーズクラブだった建物を改装した同ヴェニューは、Bethnal Green Working Man's Clubに似た、タバコの匂いの染み付いた魅力的なスペース。(大きな違いは、MOTHは天井が多くのグリッターで装飾されているという点だ。)残念ながら、サウンドは決していいとは言えないクオリティだったが、それでもこの日は熱気に溢れ、皆がKaren Gwyer、Avalon Emerson、Lena Willikensの音楽を自由に楽しんでいた。 Gwyerがプレイを始める直前、人々は皆椅子に座ってしまい、ガランとしたダンスフロアではやりすぎなくらいの赤と青の照明が薄暗い空間を突き破っていた。Ol' Dirty BastardのTシャツを着て登壇したGwyerはストレートなテクノから始まり、終止容赦ないアプローチをキープ。いつの間にか満員となったフロアは、それを貪欲に受け入れた。前方ではカーリーヘアの男性客が、拳を振り上げながら最初から最後まで1人で踊っていた。 The Orb "Little Fluffy Clouds"のエディットからセットをスタートしたAvalon Emersonは、ヴェニューのシステムとはそりが合わない選曲ではあったものの、自身が素晴らしいDJであると証明してみせた。大きすぎるベースとドラムによってトラックを聴き取るのが困難な瞬間も度々あったが、Objektの新曲"Theme From Q"の独創性なブレークは素晴らしい響きだった。 一方のLena Willikensは、サウンドシステムの欠点を補うだけの腕があった。それはおそらく、彼女の選曲が滑らかだったからだろう。Spoko、Elbee Bad、Matias Aguayoによる新作コラボレーション"Something About The Groove"を除いて、筆者が判別できるトラックは数少なかった。しかし本当に感銘を受けたのは、彼女がハウス、テクノ、EBMやその他の音楽を、如何に自信を持って、そして巧妙にミックスしていたかという点だ。クラブを後にした筆者は静まり返ったハックニーの街を歩きながら、Willikensは今や、自分の街に来た時は必ず聴きに行くべきDJの1人になったとふと思った。