Mei Tahat - Dayworld

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  • Ilya Ziblat ShayとJordan CzamanskiによるプロジェクトMei Tahatのデビュー作「Dayworld」を最も楽しむにはオープンな姿勢で作品に臨むことだ。フリージャズの要素や殴り書きのように描かれるシンセ上でディープに展開するふたりの音楽は、広大でむき出しのサウンドを基盤としており、凍傷のように突き刺す冷徹さを持ち合わせている。Sun Raの『The Magic City』やBill Dixonの『Son Of Sisyphus』から影響を受けているという「Dayworld」は、生々しい美しさを収めた1枚であり、無調の塊と岩肌のようにゴツゴツとしたソロパートが絡まり合う。"Shit Bird"では、Mei Tahatが構築する世界がどんなものなのかを感じ取ることができる。デジタルな鳥の鳴き声や細く引き伸ばされたオルガンの音を切り裂く鋭いチェロのストロークは、エキゾティックでありながら悪夢のような場所を思わせるサウンドだ。 スクラップメタルのノイズで満たされていく"Dayworld"では、彷徨うようなソロと泡立つシンセコードがゆっくりと並べられる。幻覚を誘発するじわじわとした終結部に至るまでに、ShayとCzamanskiはそうしたサウンドの中で不穏な調和を生み出している。I:Cubeはこの漆黒の音源を用いてアップビートなリミックスを仕上げてきた。沸々としたベースラインと共にぎらつくディープハウスとしてスタートする同リミックスでは、最初の2分間がShayとCzamanskiの視点と異なっている。しかし、I:CubeはMei Tahatのオリジナルバージョンに倣い、そそられるサウンドが広がっていく序盤以降、実験精神あふれる奇妙なサウンドへとトラックを展開させている。
  • Tracklist
      A1 Dayworld A2 Untitled B1 Dayworld (I:Cube Rude Remix) B2 Shit Bird