Various - Body 2:2 Mind

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  • Tikitaは単なるモノトーンなディープテクノを発表するレーベルではない。念入りに磨き上げたアプローチを持つ才能豊かな現行アーティストの新作や隠れた重要旧作にスポットライトをあて、この2年間で強力なEP2枚をリリースすることで、露出を控えた運営ながら他とは一線を画してきた。Tikitaの3枚目となる4曲入りコンピレーションEP「Body 2:2 Mind」ではレーベルとして初めて全収録曲が新曲となっている。ヴァイナルでは滅多にお目にかかることのない貴重なプロデューサーを含む、勝手知ったる面々をフィーチャーし、ゆっくりとしたテンポを中心とした本作は期待を上回る出来だ。 スウェーデンのDorisburgとEfraim Kentによる初のコラボレーションは素晴らしい仕上がりだ(願わくば、一度きりのコラボレーションで終わらないでほしいところだ)。ファンキーにシンコペートするローエンドを組み合わせた伸びやかな4つ打ちトラック"Bubbelbad"は海中を思わせる残響の洞窟をくぐりぬけながら、リズムの濃度をじわじわと高めていく。広々としたアレンジメントは陶酔するのに適していると同時にとてもミックスしやすい。DJ Nobuのブロークンビーツトラック"Safari"は、多様な電子音の中を下降していくベーススライドによってスタートと同時にトリップしていく。Nobuにもっと曲を出してほしいと期待してしまうほど独特なトラックだ。Tikitaの前作に収録されたダークでムーディーな"Falcon"に続き、IORIは今回"Transparent"を提供。恍惚のサウンドスケープが広がり、クラシックなIDMやアンビエントテクノの雰囲気に満ちたスタッカート気味のアナログメロディがIORIらしいコイル状のテクスチャーと絡まり合っている。Fieldに提供したLP『Cold Radiance』の探求的なスタイルにも似た新鮮な息吹が感じられる。 「Body 2:2 Mind」の最重要トラックは"Emersione"だ。Antonio GiovaとValerio Gomez De Ayalaによるnatural/electronic/systemのヴァイナルデビューとなるトラックである。イタリアの2人による同ユニットはヒプノティックで巧妙にサイケデリックなテクノをDJセットに組み込んでいるが、"Emersione"ではそうしたサウンドを自ら生み出せることも証明している。曲がりくねるベース、シンコペートするリズム、メランコリーなパッド、そして、スペーシーなブリープによる精巧でドリーミーな混合物は、本作を締めくくるに相応しい傑作トラックだ。
  • Tracklist
      A1 Dorisburg & Efraim Kent - Bubblebad A2 DJ Nobu - Safari B1 IORI - Transparent B2 Natural/Electronic System - Emersione