Land Of Light - Land Of Light (Remixes)

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  • Discossessionのメンバーとしても、包容力のあるバレアリックな音楽を手掛けるJonny Nash。そして、Spectral Empire名義で暗くサイケデリックなハウスを制作するKyle Martin。その二人が2012年に遂行したプロジェクトがLand Of Lightで、その際にセルフタイトルとなるミニアルバムを一枚のみ残している。桃源郷のような快楽的なシンセや切ないギターのメロディーを打ち出したその音楽性は、バレアリックと言うダンス・ミュージックよりは最早精神に鎮静作用をもたらすニューエイジに近く、その甘美な世界観に意識も溶け込む程だった。 その後は2013年にそのアルバムのリミックスEPがリリースされていたが、それから3年経過してその第二弾となるリミックスEPがようやく日の目を見る事になった。リミキサーにはKuniyuki TakahashiにTambien、そしてSeahawksの3組が起用されているが、各々のアーティストがLand Of Lightの音楽性に個性を追加した作品を完成させた。圧巻なのはKuniyukiによる"Flares (Kuniyuki Takahashi Remix)"で、ギターやシンセとハープによるメロディーの絡みは大地から芳香が薫り立つように神聖な宗教観さえも発し、日本が古来から受け継ぐ郷土への思いを馳せるようなノスタルジーに満ちており、11分にも及ぶ深遠なディープ・ハウスへと生まれ変わっているのだ。その一方でTambienが手掛けた"Flares (Tambien Remix)"は、ブロークン・ビーツ風な小気味良いと透明感のあるパッドを軸に軽いアシッドがスパイスとして効き、原曲の壮大な雰囲気を抑えて洗練されたエレクトロニックなハウスへと完全に生まれ変わっており、同じ曲でもリミックスによってこんなにも変わるのかという驚きもある。また、ライブ感の強いバレアリック・ミュージックを制作するSeahawksは、原曲の有機的な響きを受け継ぎながらもニューエイジ色は控え目に、音に隙間を持たせる事で何処までも広がるような開放的な空間演出を行い、白昼夢に浸るバレアリックな"Bell Rock Outpost (Seahawks Remix)"へと作り変えた。三者三様、見事に個性が発揮された作品だが、ここではKuniyukiのリミックスの圧倒的な神々しさに平伏してしまいそうだ。
  • Tracklist
      A1 Flares (Kuniyuki Takahashi Remix) B1 Flares (Tambien Remix) B2 Bell Rock Outpost (Seahawks Remix)