Various - Semantica 10.1

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  • SvrecaのSemanticaほど"モダンテクノ"という言葉が似合うレーベルはない。これまでに100を超える強力なタイトルを一貫して発表してきた同レーベルはテクノに根差しながらもIDMやエレクトロなど、多くの要素にオープンなサウンドを追求してきた。 Semanticaはレーベル10周年を記念して、驚くほど豪華で才能溢れるアーティストたちのトラックを収録したコンピレーションを10枚リリースする予定となっている。そしてその第一弾「10.1」が発表された。1曲目はDonato Dozzyによる深いジャングルの雰囲気に満ちた"Rotary 3"だ。満ち引きする低音、刺々しいドラムループ、そして、小刻みに振動するブリープによるツール寄りのトラックに仕上がっており、全体がときに同期しながらゆっくりと攪拌し唸りをあげている。Mod21によるスペーシーで不気味な"The Smell Of Sand"では、まばらながら巧妙にスウィングするリズム上へ月明りに照らされたようなアルペジオが解き放たれる。 Bサイドを担当するのは、Semanticaを通じて世界中のオーディエンスに知れ渡ることになったふたりだ。同レーベルを通じてこれまでに傑作ソロEP(英語サイト)をリリースしてきたStanislav Tolkachevは"Stockholm Syndrome"で今回も意識がゆがむような円舞を思い起こさせる。捩じられて不穏なサブメロディを奏でる透き通ったシンセが巧みなリズムを支える同トラックは、ダンスフロアを放心状態に導くだろう。最後はSkirtによる魅惑的なアンビエントトラック"Angracia"だ。彼女にとって最も意欲的な非テクノ作品となっている。同トラックはこれまで以上に丁寧に処理されており、不気味な情景を彷彿とさせるメロディと張り詰めたディストーションの中を展開していく。「10.1」はSemanticaにとって素晴らしいシリーズになるであろう10周年コンピレーションの見事な幕開けだ。
  • Tracklist
      A1 Donato Dozzy - Rotary 3 A2 Mod21 - The Smell Of Sand B1 Stanislav Tolkachev - Stockholm Syndrome B2 Skirt - Angracia