PST & SVN - Recordings 1 - 4

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  • フリードリッヒスハインにある複合オフィスビルNeues Deutschlandにひっそりと位置する雑然とした小さなスタジオは、この数年間でベルリンの音楽シーンにおける隠れた拠点になっている。SUEDの共同設立者SVNはこの場所を何年も借りており、志を同じくするレフトフィールドなプロデューサーたちと数え切れないほどのジャムセッションをこれまでに繰り広げてきた。その中には親友であるDynamo Dreesen、DJ Fett Burgerや、A Made Up Soundのようなベルリン以外に住むアーティストが含まれる。さらに最近ではPorn Sword TobaccoことHenrik Jonssonと一緒に制作を行っている。彼とは以前にもAcido RecordsやKontra-Musikから音楽をリリースしたことがあるが(英語サイト)、最新コラボレーション「Recordings 1 - 4」では、ふたりの息が今までで最も合っている様子がうかがえる。 Neues Deutschlandのスタジオから生まれる音楽の多くと同様、「Recordings 1 - 4」も見事に必要最低限な要素から成り立っている。例えばRecordingというレーベル名、テープリールのパッケージを模したスリーヴデザイン、そして、"Recording 1"、"Recording 2"というシンプルなタイトルなどだ(SVNが普段からよく使っている"Untitled"よりもさらに実用的なタイトルだ)。本作のサウンドも簡素さと魅力の両面でこれまでと同じ流れを汲んでいる。各トラックでは脆いドラムサウンドを使った張り詰めたリズムが打ち込まれ、囁く音、風を切る音、鳥のさえずりのような音など、大量のサイケデリックなサウンドがミキシングの低い部分に配置されている。ビートには意識を没頭してしまうミニマル性があるが、力強さに欠けることはなく、SVNが普段制作しているトラックを基準にすると、"Recording 2"と"Recording 4"はかなりクラブ仕様だ。この2曲でしばしばうかがえるように、本作の雰囲気はどことなくトロピカルだ。"Recording 4"は例外で、乾いたサウンドを施して冷ややかで金属的な印象を生んでいる。ちょっとした音の加工やその場限りのアレンジは、こうしたトラックがライブで演奏されていることを思い出させてくれる。大きな展開はほとんどないにもかかわらず、もっと長く聞いていたくなるトラックばかりだ。
  • Tracklist
      A Recording 1 B Recording 2 C Recording 3 D Recording 4
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