Batu - Bleeper Feed / April These

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  • プロデューサーとしてのBatuの成長はとても一貫しており、新作のリリース(共に英語サイト)を都度「これまでで一番」などと称しても、やる気が無いレビューに思えてしまう。とはいえ、Hotline、Mistry、そして、自身のTimedanceからの奇抜なクラブバンガーに続き、イギリス西南地方で活動する彼がDnous Ytivil(Livity Soundのサブレーベル)へ復帰するにあたって提供した本作は、まさに「これまでで一番」だ。このシングルが特に満足のいく内容である理由は、Batuが持つ音楽的個性の両面を反映していることに加え、その過程でLivity Soundの音楽観における急進性を描き出しているからだ。 Bサイドに収録された"April These"で披露されているのは、大バコでも機能し得るLivity Soundのシリアスなサウンドだ。リズムはがっしりとしたブロークビーツだが、極めて直線的な構造がそれを上手く利用しており、活性の弱まってきたダンスフロアを確実に盛り上げそうだ。濃密に重ね合わされた巧みなチューンドパーカッション(音程を奏でられる打楽器)のフレーズにより、Pevスタイルの少し崩れた勢いが生まれている。裏面の"Bleeper Feed"はUKサウンド特有の奇抜さを強力に打ち出している。ドラムパートはエレクトロからスタートし、中盤あたりでUKファンキーに突如変化するが、それをほとんど気にすることなく電子音の嵐が荒々しく襲い掛かってくる。Batuは同じアレンジを以前にも行ったことがある。今回も同様、クラクションの音、飛び散るディレイ、そして、フィードバックの奇妙な残響によって、ループを基調にした安定性と混沌性の間でギリギリのバランスを実現している。どこに向かっているのか分からなくなることがあるが、それが堪らなく気持ちいい。
  • Tracklist
      A Bleeper Feed B April These