Leon Vynehall - Midnight On Rainbow Road

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  • Gerd Jansonによるコンピレーションシリーズ『Musik For Autobahns』からヴァイナル化されたトラックは現時点で"Midnight On Rainbow Road"だけだ。つまりそれは、このトラックがいかに素晴らしいのかを物語っている。同シリーズが焦点をあてているのは、高速道路での走行体験にインスピレーションを得たスローなトラックだ。Vynehallが提供したトラックはそのテーマにおいて特に突出している。その素晴らしさの秘訣はトラックタイトルにある。『Musik For Autobahns』には実際の道路名をタイトルにしたトラックがいくつか収録されてきたが、このトラックはマリオカートに登場する色彩豊かなコースからインスピレーションを得ており、その音使いも同様に目を見張るものがある。 オリジナルバージョンは極めてスムーズで安定したトラックだと言える。"Midnight On Rainbow Road"では、Vynehallの出世作「Music For The Uninvited」でみせたヒップホップ黄金期の颯爽とした勢いが取り入れられており、そこに最新のアレンジが加えられている。濡れたフロントパネル越しに見える街灯のように、ギターとピアノの輪郭がにじんでいる。キックドラムが鳴っているようなビート感を演出することで、Vynehallは開けた道路をゆったりと走行しているような感覚を捉えている。 本作のエクスクルーシブトラックとして新たに作られた"Beat Edit"は原曲を極端に作り変えたものではないが、極端な変化は必要ないようだ。ハイハットと丁寧なビートを加えるだけで決定的な効果をもたらし、繊細なタッチを台無しにすることなくクラブプレイに対応させている。美しいビートレス作品がこのリミックスにより、素晴らしいウォームアップセットを華やかに演出するトラックへと変化している。原曲と同じくこのリミックスも2013年から続くVynehallの流れを引き継いでいる。
  • Tracklist
      A Midnight On Rainbow Road (Beat Edit) B Midnight On Rainbow Road