Edward - Birds

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  • 多くのレーベルに比べて、Gieglingの運営は近しい仲間内で行われている。ドイツのワイマールで短期間運営された同名のクラブに感化されたこのレーベルは、それから何年もの間、初期メンバー以外のアーティストを迎えることはほとんどなかった。Edwardとしてよく知られるベルリンのプロデューサー、Gilles Aikenはその稀なアーティストのひとりだ。レーベル、WHITEの定番アーティストだった彼は、Gieglingの内省的なサウンドを体現/拡張する一連の作品により、今や同レーベルの主要プロデューサーだ。昨年、彼が発表したLP『Into A Better Future』は、コズミッシュ、アンビエント、そして、レフトフィールドなハウスによって織られたシュールなタペストリーのような作品だった。彼の最新12インチとなる「Birds」では、こうした奇抜なサウンドがさらに具体化されている。 Aikenの音楽は多様性豊かなサイケデリックサウンドから影響を受けている。それは彼が手掛けたRA podcastを聞けば分かることだ。もしかすると、今回のEPからも推測できることかもしれない。ある部分ではシューゲイズ、そして、ある部分ではPerlonスタイルのマイクロハウスから成る本作は、おぼろげな夢のようにほろ苦く揺らいでいる。タイトルトラック"Birds"での大きく波打つパーカッションは、まさに鳥を思わせる動きで、惰性飛行し、はためき、颯爽と行き交っている。トラックは着実なグルーヴに沿って展開していくが、予測不可能なサウンドが群れを成しているような感覚がある。特にビートレスで混沌とする終焉部がこれにあてはまる(この部分は個人的に本作のベストにあたる)。 他のトラックは若干ハウス寄りだ。"Open"は本作のカバーイメージ的な愛くるしく鮮烈なメロディに乗っていくトラックだ(余談だが、カバーイメージの太陽は一枚一枚、手作業で塗られたものだ)。"Do It"は陽炎のように揺らぐ多数のドラムパターンとトリッピーなループから成るトラックで、キックドラムが使われていないにも関わらず、素晴らしくグルーヴィーだ。"She Says"を額面通りに受け取ると紋切型のディープハウスになるのだろうが、他のトラックと同様、テクスチャーと豊かさと感情の深みによりそれ以上のものに仕上がっている。
  • Tracklist
      A1 Open A2 Birds B1 Do It B2 She Says
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