Keita Sano - ROW 001

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  • 「ROW 001」はカバーデザインから内容を判断できるレコードだ。「手作業による花模様をあしらった本作はきっと素晴らしいに違いない」と。本作は日本人プロデューサーKeita Sanoによるものだ。Mister Saturday Nightからの「People Are Changing」で既にご存じの方もいるかもしれない。すべて昨年にレコーディングしていたという「People Are Changing」の収録トラックはサウンドと一緒に乱れているかのように、奇妙に吹き荒れるパーカッションが詰め込まれていた("Drummer Trix"というトラックタイトルがすべてを物語っている)。これにより彼のサウンドは総じておかしなハウス/テクノというイメージになったが、Sanoはそれほど簡単に型にハマったりはしない。 一曲目の"Bowl Of Water"にさっそく意識を鷲掴まれる。おぞましい声と弾けるようなはためきが忙しなくも静かな舞台を創り上げている。まるで蝶農園の中にいるかのようだ。"Java Jolt"も同じく魅力的で、星に照らされたキーボードと気ままに吹いているようなブラスが使われている。本作で機能的なトラックと言えば"Butterfly"だ。巧妙なブレイクビーツ、パンチのあるドラム、吹き飛ばしたようなピアノが一緒にまとめ上げられている。そして最後の"Warm And Loving Eyes"はサックスとアフリカンボイスが飛び交う中を進行している。「People Are Changing」では、激しい一面を見せたSanoだったが、本作ではカラフルにもなれることを証明している。
  • Tracklist
      A1 Bowl Of Water A2 Java Jolt B1 Butterfly B2 Warm & Loving Eyes