Alien Rain - Alien Rain V

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  • おそらくほとんどの人はMilton Bradley名義の作品を通じてPatrick Radomskiのことを知っているだろう。ベルリンで活動する彼は2008年からこれまでの間にこの名義で10枚以上の12インチを発表している。しかし、Radomskiのベストワークの多くがリリースされているのはAlien Rain名義でのことだ。2012年にスタートしたアシッドテクノのプロジェクトであるこの名義では、効率的でフロア受けのいいトラックがリリースされている。これまでのリリースはどれも秀作ばかりで、一連の作品を通じて十分なバリエーション展開が成されているため常に聴いていて面白い。そして今回のAlien Rain最新作にして5枚目にあたる「Alien Rain V」では一転、ハウスの方向へと舵を切っている。 これまでの「Alien Rain」シリーズのほとんどに共通していることだが、「Alien Rain V」においても曲名無しのトラック2曲が収録されている。どちらのトラックも使われているのは様々なアシッドサウンドの変異形とスナップの効いたドラムサウンドくらいだが、それぞれ互いにとても異なるムードが生み出されている。楽しくジャッキンなAサイドはピークタイムのセットであればいつプレイしても機能しそうだ。一方のBサイドはシリアスな空気が漂うテクノトラックだ。こちらはアシッドサウンドが抑制されており、蛇のようにうねりながら非常に効果的にテンションを高めていきそうなビートと組み合わされている。しかし今回のリリースで最も際立っているのは、非常に質素な音使いにも関わらずRadomuskiが繰り出すサウンドの幅だ。それはこれまでの「Alien Rain」シリーズにも共通している。
  • Tracklist
      A1 Alienated 5 A B1 Alienated 5 B