Raresh - Vivaltu Remixes

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  • ミニマルミュージックファン必見サイトmnml.nlのスレッド(英語サイト)以外では、[a:rpia:r]のレコードは前情報も無くいきなりリリースされる。ヴァイナルオンリーのリリースが当たり前になる前まで飛び交っていた「ヴァイナル限定」だとか「再プレス予定無し」という自ら勝手に煽っているだけのFacebookの投稿も、このサイトには無縁だ。しかし、こと[a:rpia:r]に限っては、以前からレーベルを追いかけていないと、実際に多くの作品を買い逃してしまうことになるだろう。そんな[a:rpia:r]からクリスマスの数日前に発売された「Vivaltu Remixes」には、ここ何年もクラブでプレイされ続けているRareshのトラックをリワークした3曲とオリジナルヴァージョンが収録されている。彼らと長年の関係を築いているRicardo Villalobos、そしてレーベル共同設立者の1人Petre Inspirescuが本作のハイライトとなるトラックを提供しているのだが、この2曲は本作だけに留まらず、[a:rpia:r]がこれまでリリースしてきた中で最も輝かしく美しいトラックとなっている。 Raresh、Rhadoo、Petre Inspirescu。この数年で三者いずれかのプレイを見たことがあるならば、きっと既に"Vivaltu"を耳にしていると思う。このトラックは数少ないRareshの公式リリースの1つであり、間違いなく彼のベストとなる作品だ(少なくともこれまでリリースされてきたタイトルの中では、の話だが)。何を言っているのか理解不可能なボーカル、太い重低域、抜き差しされるビート、そして最も重要な点である躍動するグルーヴ、ルーマニアハウスの特徴的な要素がこのトラックにはふんだんに盛り込まれている。Villalobosによるリミックスでは2つのムードが何とも言えないバランスで入り混じっているのだが、個人的にはそれは憂鬱と高揚のように思える。オリジナルバージョンと同様、Villalobosのリミックスも躍動してはいるものの、短めのサウンド、空間系のサウンド、そしてボーカルをコラージュすることで、より多くの変化が生まれている。そして、Inspirescuのリミックスでは、オリジナルバージョンのダークなバイブスを保ちながらも音楽的な要素が増している。一方、Dan AndreiもAloe Varu名義でリミックスを提供しているが、今回ばかりは刺激が少なく単純なトラックに見えてしまう。アフターアワーズで盛り上がりそうなトラックというのは分かるのだが、他の3曲と並べると、どうしても見劣りして短絡的に感じてしまうのだ。
  • Tracklist
      A1 Vivaltu B1 Vivaltu (Ricardo Villalobos Remix) C1 Vivaltu (Petre Inspirescu Remix) D1 Vivaltu (D Aloe Varu Remix)