Skee Mask - Serum

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  • Skee Maskについて分かっていることは、Ilian Tapeの設立者Dario ZenkerとMarco Zenkerと同じく彼もミュンヘン出身であるということだけだ。このことは特段驚くことではない。Skee MaskのデビューEP「Serum」はここ最近のIlian Tapeが推し進めてきたものと同系列のサウンド、つまり、スペーシーで変化の付いた4つ打ちではないテクノとなっている。本作はDario Zenker、Jonas Kopp、Sciahriらのリリースに続く、ITXシリーズ(若干スペーシーなサウンドを展開しているシリーズ)の第4作目にあたる。個人的には今回のリリースが4枚の中でベストだ。そしてIlian Tape史上最も没頭出来る作品の1つとなっている。 「Serum」ではトラックからトラックへと飛びまわることを要点としている。"Cyclo"と"Reduct Live"の両トラックはブレイクビーツと戯れており、ダビーなコードが頭上でちらつく中、水中にいるかのようなリズムがシンコペートするキック・ドラムの上に乗っかっている。タイトル・トラック"Serum"の両バージョンは素晴らしいキックとめくりめく変化するコードに組み合わせたダブ・テクノだ。しかしそれぞれ異なるテンポでドラマチックに展開している。"Session 1"はBPM130で3分間の尺だが、"Revive"はBPM144で2分以内に終了する。"Torpor 12"は本作で最も従来型のトラックだが、同時にベストの仕上がりだ。ドリーミーなコードが威勢のいいビートの上を滑りこんでいく。重く空間的、そして形式的に大胆な本作はなかなか飽きることのない非常によくまとまったEPだ。
  • Tracklist
      A1 Cylo A2 Torpor 12 (Session) B1 Reduct Live B2 Serum (Session 1) B3 Serum (Revive)