Stimming - The Southern Sun EP

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  • アーティストが自分の影響について語るようなインタビューは、知識をひけらしているだけのことが多い。しかし、Stimmingの最近のインタビュー(英語サイト)は、非常に赤裸々だ。インタビューでは、サイドチェイン・コンプレッサーと矩形波について語り、サウンド・デザインと複雑なビート構造を伴った音楽に対する愛を露わにしている。彼は自身の仕事を真剣に考えているのだ。 2008年の"Kleine Nachtmusik"以降、ハンブルグのプロデューサーであるStimmingは、雰囲気、質感、空間を意識した4つ打ちのトラックを制作してきた。ゆえに、DJ Kozeに声をかけられるのも、時間の問題だったということだ。といっても、Piper Davisによる愛くるしい声をフィーチャーした2つのトラックが本作に収録されているが、その内の"China Tree"は、フリーフォームなジャム・トラックというわけではない。むしろ、リズムが複雑に編み込まれていく中、氷河のようなメロディと悲しげな旋律が時折、訪れる内容になっている。最終的にトラックは、フィードバックと邪悪な不協和音が入り混じる中を崩壊していく。 "Southern Sun"や、デジタル限定のトラック"Dub"ミックスにも同様のメランコリアが、漂っており、なびくように弾かれるピアノ・フレーズと激しく波打つシンセがリードしていく柔らかい手触りのトラックだ。あまりにも多くのレーベルが大量生産のアプローチに甘んじているが、Pampaの場合、新たなタイトルがリリースされる度に、それだけで一大イベントとなっている気がする。
  • Tracklist
      A1 China Tree feat. Piper Davis B1 Southern Sun feat. Piper Davis