Motor City Drum Ensemble - Raw Cuts Remixes

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  • Danilo PlessowによるMotor City Drum Ensembleの名義は、一見、デトロイトを参照しているように思えるが、実際は、ドイツにおける車産業の本拠地であり、自身が幼少期を過ごしたシュトゥットガルトを指しているようだ。しかし、この名前がテクノの生まれ故郷デトロイトに直接、触発されたものでないとしても、彼の音楽についても同じことを言えるかというと、決してそうではない。ハウス・ミュージックにおける強力な存在として彼を知らしめることになった「Raw Cuts」シリーズのリミックス第1弾を、デトロイトが生んだ一流アーティストが担当していることが、しっくりきているからだ。 収録された全バージョンはどれも、ディープでオーガニックな仕事だが、Reclooseが仕掛けた夢見心地なアレンジは、他2人を僅差で打ち勝っている。彼に手によって、"Raw Cuts #5"の図太いハウス・グルーヴが、ストリングスをメインに暖かい蜜のように周りを包み込んでいくトラックへと変化している。他のリミックスでは、オリジナル・バージョンでのロウな精神に沿った要素を維持している。胸にズンと響くキックを低音で包んだHuckabyは、オルガンのサウンドを旋回させ、パーティー序盤から催眠をもたらすようなトラックへと仕上げている。歪むような麻酔性ではなく、ボンゴを多用したきれいなリズムを用いたMarcellus Pittmanのリミックスは、よりオープニング・セットに適したものだ。「Raw Cuts」シリーズが終了するというニュースは残念だが、この気持ちは、今回のような続編のクオリティが和らげてくれるに違いない。
  • Tracklist
      A1 Raw Cuts (Marcellus Pittman Remix) B1 Raw Cuts (Mike Huckaby Remix) B2 Raw Cuts (Recloose Remix)