ItaloJohnson - ItaloJohnson 08

  • Share
  • デビュー・リリースから4年が経った今でも、ベルリンのハウス・トリオItaloJohnsonの素性に関する情報はほとんど知られていないが、彼らの音楽がどういうものであるかということは誰もが知るところとなっている。ハードウェアで作成されたシンプルかつ爆音で鳴り響くツール、これこそが彼らのキモであり、本作に収録された3つのトラックはいずれも、この点において秀でている。これまでにリリースしてきた7枚のEPと同様、「ItaloJohnson 08」もトラックにタイトルを付けず、最小限に抑えられたパッケージングで提供されている。 Aサイドのトラックは、弾力性のあるバス・ドラム、クラップ、ハット、そして、Green Velvet風のボーカルが反復するループのみという構成だが、これが素晴らしく機能している。B1における一番のセールス・ポイントは、Jeff Millsの"The Bells"をやんわりと内省的にしたようなトラックをイメージさせるメタリックに疾走するメロディ・パターンだろう。そこへ不穏に轟く低音と奇妙に歪んだボーカルの断片が加わることによって、各素材がまとめ上げられている。B2では、歯を食いしばってしまうほどのアシッドなベースラインが、飾り気の無いパーカッションの枠組みに映し出され、贅肉を削ぎ落としたItaloJohnsonの新作EPを締めくくっている。
  • Tracklist
      A1 Unknown B1 Unknown B2 Unknown
RA