Kerridge - From The Shadows That Melt The Flesh 1-4

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  • この「From The Shadows That Melt The Flesh」はベルリンにベースを構えるSamuel Kerridgeにとって3枚目のリリースで、今年中にリリースが予定されているアルバムに先駆けての作品となる。これまでのKerridgeの作風は誰にも侵すことの出来ない強固なものだった。その他大勢のインダストリアルなテクノ・プロデューサーに比べても、彼のサウンドは麻酔剤のようにじわじわと効いてくるホラー感が傑出している。このアプローチはSunn O)))のドゥーム調ドローンやポスト・パンクをダンスフロアー的に解釈したものであると言うこともでき、DownwardsのロースターにKerridgeが顔を並べることも実にロジカルなことにも思える。 現実としてこのEPには、Kerridgeのこれまでで最もダイレクトにフロアを見据えたトラックがフィーチャーされている。"1"での前にぐいぐいと進むシンコペートしたリズムはSandwell Districtとそう遠くはなく、その構造は驚くほど鋭敏だ。"3"はよりスローなテンポだが、Kerridgeらしい潜行するかのような興奮はクリスピーなパーカッションで覆い尽くされている。どちらのトラックも、ドラムは鼓膜を引っ掻くようなドローンや巧妙に彫刻されたノイズの乱射とせめぎあっており、テクスチャーはずっしりと重くのしかかる。ほかにも、Kerridgeは知覚性もあらわになるほどにスローに攻め立てる。"2"は初期Poleのダブ・アンビエント的構造をさらに荒涼としたものに仕立てたかのようで、後半での凍てつくようなコードはその荒涼さをわずかになだめるかのように鳴らされ、その技法はKerridgeがHorizontal Groundに残したEPでも聴かれたものだ。最後の"4"はミュートされたキックとベースループを軸にノイズのテクスチャーと僅かな音色を配した、このEP中もっとも簡素な構造だが、その効果は背筋が凍るほど絶大だ。
  • Tracklist
      A1 From The Shadows That Melt The Flesh 1 A2 From The Shadows That Melt The Flesh 2 B1 From The Shadows That Melt The Flesh 3 B2 From The Shadows That Melt The Flesh 4