Various - Soundtrack For No Film Vol.1

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  • Acido Recordsはベルリンで最も過小評価されているレーベルのひとつだ。Acido以外にもSUEDやSex Tags Mania、MorphosisのMorphine Recordsなどのレーベルから自身の名義でいくつかのリリースを残しているイタリア人プロデューサー、Dynamo Dreesenによって運営されているこのレーベルは2004年に立ち上げられて以降、一年に1枚か2枚のレコードをリリースしながら着実なリリースを展開してきたが、この4月に限っては一ヶ月で2枚のレコードをリリースしている。レフトフィールドなハウス/テクノDJにとって、このレーベルの作品は隠れたシークレット・ウェポンとなっているのだ(実際、MarcellisのRA podcastでAcido Recordsの作品が2枚立て続けにプレイされていたことも記憶に新しい)。 この「Soundtracks For No Film Vol.1」はAcidoのレーベルカラーを完璧に示した1枚といえる。フロア・キラー満載と言うよりは、どちらかと言えばスケッチ集といった趣のミニ・コンピレーションで、どこかActressの『RIP』を思わせるムードがある。Madteo、SVN(Acidoのレギュラー)、SVNとDynamo DreesenによるデュオであるDreesvnらによる非常に繊細なアンビエント作品集だ。たとえば、SVNの"Low"はロー・フリークエンシーのゆっくりとした波のようで、"Moonwalk"などはほとんど1分ほどの長さしかない。このリリースがデビュー作となる291outによる"Urania (Titoli Di Coda)"は本EP中のベスト・トラックというべきもので、クラウト・ロックのスパイスをちりばめたディープハウス・トラックだ(そして、本EP中唯一の4/4ビートでもある)。 「Soundtracks For No Film Vol.1」は45rpmに設定されているので、Aサイドの4曲はあっという間に終わってしまう。いっぽう、BサイドはノルウェーのプロデューサーDoc L Juniorによる美しいビートレス・シンセ・トラック"Modul 32"で丸々占められている。Acidoの他のリリースと同様、この作品も非常に魅力的かつ奇妙だ。
  • Tracklist
      A1 Madteo – Science Fiction A2 291out – Urania (Titoli Di Coda) A3 SVN (2) – Low A4 Dreesvn – Moonwalk B Doc L Junior – Modul 32