Nail - Ode Rammel

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  • NailことNeil Tollidayはちょうど2000年頃を境にソロでの活動をほぼ停止し、Bentというデュオでのダウンテンポ・プロジェクトでの活動へと移行した。それまでの彼はパンチの効いたハウスEP群をClassicや彼の地元であるノッティンガムのレーベルDIYなどのレーベルから連発していた。彼のレコードはハウスDJたちの間で人気を博し、Zipの『fabric 67』では"Til the Feeling's Gone"が収録され、リリースから10年以上を経っているにもかかわらず際立った存在感を放っていた。 これまでも数多くの隠れたアンダーグラウンド・ハウスの名作を再発し蘇らせてきたロンドンのレーベル、Fear Of FlyingにとってNailはまさにうってつけといえるだろう(過去にも彼らはSchatraxのリイシューを手掛けており、今回と非常にケースが似ている)。この「Ode Rammel」にはNail全盛期のトラックが4曲収められている。"Clear My Mind"、"Try"といったピークタイム・トラックが2つ、そして"Til The Feeling's Gone" 、"Optimus"というやや抑制されたグルーヴのトラックが2つ収められている。どれも非常にシンプルで、クリスピーなドラムが中心に据えられている以外はほとんど飾り気もないものだ。グルーヴィきわまりないリズムには、ごくベーシックなディープハウスらしいヴォーカル・サンプルが添えられており、実に隙の無い仕上がりである。ビートは収まるべきところに収まり、構成はまったくよどみなく且つ効果的だ。DJの視点から見れば、このEPはモノポリーで例えるところの「刑務所釈放カード」のようなもので、これらのトラックがフロアーで機能しないわけがない。ストリップダウンされた機能的なハウス、という枠組みではこれ以上のものはなかなか無いはずだ。
  • Tracklist
      A1 Clear My Mind A2 Try B1 Til The Feelings Gone B2 Optimus