Marcellis - Workshop 16

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  • その謎めいた方法論と時代性を超越したクオリティをもって、Workshopは一貫して隙のない評判を築き上げている。このWorkshop 16もまた例外ではない。以前Workshopのスプリット・リリースにも参加していたMarcellisは埃と霞みにまみれたドリーミーなテクスチャーという複雑な音像を届けてくれている。それぞれのトラックがことごとく多様性にあふれているのだ。 Aサイドはくすぶり続けながら豊かなストリングスをオブスキュアなヴォーカルのクライマックスへ導かれていく。ステレオ空間を左右にエコーしながら"does anyone even care"というヴォーカルが囁き、シンプルなベースラインと絡み付く。このトラックに関して唯一惜しむらくはその短さだ。ほんの少しだけもっと長ければ、もっと素晴らしかったはずだ。Bサイドには2つのまったく性格の異なるトラックが収められている。B1はまさにクラブトラック的と言うべきで、その分厚くうねるようなローエンドはウッディなパーカッションと絡み、その一方で中域は行ったり来たりを繰り返し、このEP中でも屈指のハイライトとなっている。いっぽう、B2には夏の光景が広がる。メロディはひたすら揺らぎ続け、そこには確たる主張もなければ不快さも存在しない。全体的に、やはりWorkshopらしい多様性に満ちた内容だといえるだろう。