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Native Instruments - Traktor 2.5 / Kontrol F1
Published
Aug 3, 2012
Words
Mark Strauss
Released
May 2012
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「1曲ずつミックスする」以上を目指しているDJにとって、今は良い時代だと言えよう。DJとライブパフォーマンスの境界線は、既に数年前から曖昧になってきており、徐々にその境界線は消えてきている。
Native Instruments
はこの変化を仕掛けたリーダーの1つであり、そのフラッグシップアプリケーションであるTraktorに対し、例えばTraktor 2にSample Decksを組み込むなどの新機能を搭載したり、それらの機能にフィジカルにアクセスできる
X1
や
S4
といったコントローラーを発表したりと、継続的なアップデートを行っている。 今年1月にLAで行われたNAMMショーで、Native Instrumentsは色鮮やかなボタンが並んでいるティーザー写真と共に、新しいTraktorのアップデートをそれとなく示唆していた。そして尊大な態度を示すことで周囲の首を長くさせたが、実際は短期間で正式な発表が行われ、5月に最新のTraktor 2.5が発表された。この「Traktor, Remixed」と題された新しいバージョンにはどんな機能が詰まっているのだろうか? 実際に改良された部分は沢山あるが、Native Instrumentsはメジャーアップデートの1つとしてテンポ/ビートの検出エンジンを改良したとしている。今回のバージョン2.5でトラックの分析をしようとすると、新たなオプションが加わったダイアログが表示され、そのトラックが使用されるであろうBPMの範囲をあらかじめ指定することで、Traktorの分析処理を簡略化させることができる。その指定できるBPMの範囲は48~95、そして128~255まで対応しているため、殆どのトラックに対応できると言えるだろう。また、新しくなったダイアログ内にはチェックボックスが設けられており、Traktorのトラック分析時にビートグリッドを設定するかどうか、また、あるトラックの既存のゲインを新規分析によって得たゲインで上書きするかどうかを選択できるようになっている。
もう1つのメジャーアップデート、Remix Deckは、あまり面白いと感じないかも知れないが、かなり新鮮な内容だ。これはSample Decksの代わりに搭載される新機能だが、Sample Decks 2.0と捉えられても致し方ない部分もある。Sample Decksは4基のサンプルスロットにワンショットやループをアサインしていたが、Remix Deckは基本的にこの4基の機能を更に押し進めた形を取っている。各サンプルスロットにはAbleton Liveのようなスタイルで16個のサンプルがロードできるセルが新たに搭載され、デッキ1個につき、64個のサンプルがロードできるようになっている。Sample Decksと同様、各スロットには独立したフィルターとボリュームコントロールが搭載されており、各々を独立してミュート/停止が可能だが、その基本的な部分が大幅に変化した。 まず、4基のサンプルスロットは独立性が増し、個別のモニタリング、そしてエフェクトへのルーティングが可能になったため、Sample Decksよりも柔軟性が高まったと言えるだろう。これは例えば、1つのデッキでボーカルのループとビートが同時にプレイされている状態で、それぞれに別のエフェクトを使用したい場合があるような時に最適だ。各サンプルスロットにはMonitor、FX、Punch、KeyLockがパラメーターとして組み込まれており、マウスを各スロット上に持って行けば、オン/オフを切り替えることができる。特にPunchは、同スロット内のサンプルを色々切り替える際に、再生のタイミングを次のサンプルが維持するという便利な機能だ。 Remix Deckは詳細設定が行えるディスプレイパネルが非常にパワフルで、64個全てのサンプルセルに独立して設定できるパラメーターが盛り込まれている。このパネルでサンプルのピッチ(1オクターブ上~1オクターブ下まで)、スピード、長さなど、様々なプレイバック時に変化を与えるパラメーターが組み込まれている。この新しいパネルには、Remix Deckの上部をダブルクリックすることでアクセスすることができるが、各コントロールの表示が非常に小さく、プレイ中にマウスやトラックパッドで調整するのは不可能なため、他の方法が必要になってくる。 そこで、既存のコントローラーにRemix Deckの様々な機能をマッピングしようと思う人がいるだろうが、残念ながら現時点では限界がある。Traktor 2.5のコントローラーマネージャーでは、各スロット内の最初の4個のサンプル、そしてフィルターやボリュームなどの基本的なスロット用コントロールのマッピングは可能だが、パネルコントロールのマッピングは行えない。今回Native Instrumentsは別の方法でRemix Deckのポテンシャルを全て引き出すことにし、数多のパラメーターをコントローラーマネージャーに組み込む代わりに、その作業に最適な専用コントローラーを開発したのだ。
それが今回紹介する新しいUSBコントローラー、Traktor Kontrol F1だ。デザインは人気機種X1に似た形状になっているが、F1のレイアウトは3つのセクションに別れている。最上部は4つのサンプルスロット用のフィルターノブとボリュームフェーダーになっている。そして最下部は、NAMMでティーザーとして使用されたマルチカラーの4X4のボタンとなっており、これはサンプルセルのトリガー、そしてスロットのパラメーター、サンプルセル、そしてクオンタイズレベルなどのパラメーターの変更に使用される。 そして中央部に位置するモードボタンとエンコーダーで、詳細設定を行う。全てのモードボタンには2つの機能が組み込まれており、シフトを押しながらボタンを押すことで2つ目の機能を使用することができる。全てのモードに順応するには少し練習が必要だが、F1のマニュアルの中のチュートリアルをチェックして、数回プレイすれば自然な操作が可能になるだろう。この機材はRemix Deckと同様に複雑で、各パラメーターを簡単に理解することはできないため、マニュアルは不可欠な存在と言える。例えば、サンプルをループからワンショットに切り替えたい場合、プレイタイプモードではループがグリーン、ワンショットがブルーで表示されることをあらかじめ知っておく必要があるのだ。 確かに素晴らしい機材だが、Traktor 2.5を初めて立ち上げると、Remix Deckのサンプルスロットは空の状態になっているため、自分のトラックコレクションからロードするか、その場でサンプルを取り込んでいくかのいずれかで対処する必要がある。これに対応する形でNative Instrumentsの
ウェブサイト
では、Remix Decks用として、Pan-Pot、Subb-an、Stewart Walkerなどのアーティストが提供した専用データ(1.4GB分)が無料で公開されている。これは驚きのサービスで、このデータを使えば即座にTraktor 2.5が使えるようになるが、しばらくすれば自分のデッキからサンプルを取り込みたくなるだろう。
マウスを使っての取り込みは難しくない。Track Deckからサンプルスロットへドラッグ&ドロップすれば、ループが自動的に作成される。元のトラックにループが設定されていない場合は、現在のプレイバックポジションから選択されているループサイズに基づいて自動的にループが作成される。また、マウスの代わりにF1を使えば、非常にシンプルな形でサンプルを取り込むことができる。実際、F1から直接ループサイズを指定できるのでマウスよりもやや便利な印象だ(状況によっては危険だが、元のデッキ上でビートジャンプをすることさえ可能だ)。Remix Deckを自分の好みに設定した後は、サンプルと設定をRemix Setとしてまとめてセーブすれば、次からはトラックコレクション上に表示されるようになる。 Traktor 2.5の全体的な印象は非常に良いと言えよう。ループなどをあまり使用しないクラシックスタイルのDJにとってはRemix Decksはあまり面白くないかもしれない。しかし、昨年導入されたSample Decksが好きだったという人には、Remix Decksがその楽しみを新たな次元まで引き上げてくれるだろう。F1と組み合わせて使用することで、Abletonのセットアップのような時間を取られることなく、簡単に通常のDJセットをライブセットへ組み替えることが可能だ。Remix Decksを使いこなしたい、でもF1を買うのは躊躇してしまうという人は、この先のアップデート(公式/非公式)で、他のコントローラーへの対応を待つのが良いだろう。
Ratings:
Cost: 4/5 Sound: 5/5 Versatility: 4/5 Ease of use: 3/5
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