Sepalcure - Eternally Yrs

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  • Sepalcureによるセルフ・タイトルのデビューアルバムはフットワークとベース・ミュージック、そしてクラシックなダンス・ミュージックの要素を統合したうえで、他の誰にも似ていない作品を作り上げた。まあ敢えて似ているものを探すとすれば、このプロジェクトの片割れでもあるTravis StewartことMachinedrumのソロ作品ぐらいなものだろう。この「Eternally Yrs」でも依然として彼らの才能は健在だ。アルバムからのカットとなる"Eternally Yrs"はいかにも当代的な長尺の構成でありながらThe Ballistic Brothersによる1997年のエレクトロ・ソウル・クラシック"Marching On"を8ビットに置き換えたかのような趣もある。ドラムンベースにおけるLiquid Grooveの王、Marcus Intalexはイタロ・ピアノ・ハウス仕立ての"Hold On"を彼自身のハウス/テクノ用の名義であるTrevinoとしてリミックスしている。このマンチェスターの男はスタブ調のストリングスや張りつめたカウベルを重ね、押し潰されたキックで穏やかな多幸感を演出している。 "Don't Cry"はアルバム未収録であった新曲だが、ここでもPraveen SharmaとStewartによる巧妙なドラム・プログラミングと心を打つようなメロディが炸裂している。しかし、このシングルで最も特筆すべきなのはKevin McPheeによる"The One"のリミックスであろう。雨の森のなかを虫たちが飛び交うようなムードも束の間、激しく律動するテクノ的な打撃とエモーショナルなパッドが支配していく。