Dadub - Way To Moksha

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  • Dadubはずば抜けている。少なくとも、ダブという点ではそうとしか言えない。彼らは時折ダブの要素を暗闇の片隅に追いやり、音色をテクノの枠組みに解き放ち、たった8分かそこらの長さのトラックで7時間のDJセットに匹敵するような濃密さを封じ込めてみせたりもする。そこには明確な快楽性と高い興奮がたしかにある。ともあれ、彼らのそうした才能はこの「Way to Moksha」に収められたトラック群においても勿論健在だ。このイタリア人コンビがこれまでも数多くの作品を残してきているホーム的レーベルであるStroboscopic Artefactsからのリリースだ。 まず"Perseverence"は非常に長く濃密な導入部を持ち、うねるようなシンセ・サウンドとシンコペートされたリズムが暗い洞窟のような空間を自在に動き回っている。ひたすらスムーズにまとめた8分間のトラック"Temptation of Maya"も特筆すべき仕上がりで、そのスケール感と豊かなテクスチャーは見事なものだ。"Beyond the Veil"はパラノイド的でせわしないトラックだが、繊細なデティールと不穏さを孕んだムードがトラック全体を息づかせている。一見手強そうな獣だが手なずけてみると驚くほどおとなしい、といったところか。"Moksha"もそれと近いトラックだが、揺れるようにスタッカートするリズムが唸る今EPのハイライトだ。Dadubが作り出すディープで神秘的な暗黒郷は一度はまると抜け出せない。
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