The Black Dog - Liber Chaos

  • Share
  • 2011年にThe Black Dogが展開したLiberシリーズはとにかく徹底的かつ圧倒的だった。そして、The Black Dogはヨーロッパのテクノにおける過去と現在の架け橋であり続けている。ここに収録された6つのトラックは、The Black Dogと同郷ヨークシャー出身のBlawanをはじめ、すべて異なるリミキサーの手に委ねられている。Blawanに関して言えば、昨今の彼にまつわるハイプが偽りではないことをその仕事ぶりで確実に示しているようだ。Blawanが手掛けた"Black Chamber Orchestra"は言わば聴覚に対する空中攻撃とでも言うべきで、畳み掛けるようなビーツがフロアを釘付けにしたかと思えば不規則なキーが出入りしてくる。それを上回る出来を披露したのはShiftedで、彼が手掛けた"Heavy Industry"は真夜中3時の暗闇のようなムードを突き進みつつ、砕けたシンセとエコーがかった洞窟で鳴っているようなリズムとトリッピーな衝突を起こす。 シェフィールドのエレクトロニカ界の大御所にして元Cabaret VoltaireのRichard H Kirkが手掛けた"Greedy Gutter Guru"での狂ったフューチャー・ブレイクビーツも今回の聴きどころのひとつだ。Percが手掛けた"Bass Mantra"はいかにも彼らしい、激しさと重低域が苛酷にせめぎあうインダストリアル・テクノに仕上がっている。