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Propellerhead - Reason 6
Published
Nov 28, 2011
Words
Mark Strauss
Released
October 2011
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今年の7月まで、
Reason
は「デフォルトのバーチャルデバイスだけで音楽制作を内部完結できるが、不定期なアップデートとリアルタイムオーディオレコーディングやプラグインに対するサポート不足で安定度と整合性に欠ける、クローズドなソフトウェア環境」として知られていた。この特徴はDAWの世界において他の製品とは一線を画したユニークなもので、よってReasonのユーザーは忠誠心を持ってこのソフトを支持し続けていた。 その後Propellerhead Softwareが2009年にリアルタイムオーディオレコーディング/エディットに特化したReasonとは全く別物のソフト、Recordを発表した時にはちょっとした論争が生じた。Recordは賛否両論を生み、このソフトの機能はReasonの新しいバージョンに組み込まれるべきだと言う人たちがいれば、このソフトによって今までのReasonがどこまで変わってしまうのかと不安に思う人たちもいた。そして良くも悪くも、このような疑問点はReason 6の登場によって解答を示された。今バージョンでは新しいデバイスの追加、そしてワークフローの強化が行われているが、それよりも大きな変更点はRecordがそのままReasonの中に組み込まれたという点だ。 Reason 6を立ち上げると、まず新しいミキサービューに目が行くだろう。今までReasonではお馴染みだった、デバイスやシーケンサーのラック上部にこのミキサーが配置されている。ミキサービューにはRecordから持ち込まれた素晴らしいメインミキサーデバイスが組み込まれており、これはトップクラスのレコーディングスタジオに設置されている有名なミキサー、SSLを模したものだ。チャンネル数は無限に増やすことが可能で、セクションごとに素晴らしい機能が多数組み込まれている。またこの機能は必要に応じて呼び出す/隠すことが可能だ。 ミキサーデバイスを上から追って見ていくと、各チャンネルにはインプット、ルーティング、ダイナミクス(コンプレッサー/ゲート)、EQ、エフェクトセンド(8個まで)、インサート(無制限)、そしてボリューム、パン、ミュート、ソロが備わっている。ミキサー上の全ての機能を表示させると多少やり過ぎな印象を持つかもしれないが、操作性の改善によって各セクションには直感的な操作が可能なウィンドウが備わっており、結果的にCPUパワーを殆ど消費することなく非常に簡単に音を作り込めるツールとしてしっかりと仕上がっている。
また操作性に関してだが、Reason 6を触っていくとワークフローの改善が最優先事項のひとつだったということが明確に理解できる。メインミキサーデバイス上には、オンデマンドのディスプレイオプションの他にボタンが付いており、これを押すことで各チャンネルに対応しているデバイスやシーケンサーに移動することが可能だ。また、ミキサー、デバイス、シーケンサーの各ビューの横には別のボタンが付いており、これらを押すことで各ビューをフルスクリーン表示(各ビューに対応しているFキーを押すことでも表示可能)させたり、マルチスクリーンで作業している人のために分離表示をさせたりすることが可能だ。また、既存のReasonユーザーにとって最も大きな変更点のひとつは、複数のデバイスが組み込まれたラックを横に並べることが出来るようになったという点だろう。これによって以前までのバージョンに見られた、ひたすら高くラックを組み上げていくという状況が緩和されている。 上記のような構成上の進化の他に、オーディオレコーディングのワークフロー上でいくつかの改良が行われている。正確に言えば、以前のバージョンと比較すればあらゆるオーディオレコーディング機能が進化を遂げているのだが、Recordに組み込まれていた全機能をReasonに持ち込んだという点が大きな特徴だろう。つまり、MIDIと同様にオーディオもレコーディングが可能となり、トランスポートバーのボタンを使えば、リアルタイムでのオーバーダブやオルタナティブテイクを行える。またループモードでオーディオをレコーディングする場合、Reason 6ではループがスタートポイントに戻る度に自動的に別テイクをレコーディングするので、エディットモード時にその中からベストなテイクを選ぶことが可能になった。これはかなり強力な新機能で、オーディオのライブレコーディングという意味では競合するAbletonよりもRecordの方が優れていると言えよう(プレイバックの部分ではAbletonの方が優れている)。 オーディオトラックは必要に応じてオートでタイムストレッチをかけることが可能だ。タイムストレッチは用意されている3種類のアルゴリズムから選択するが、これはオーディオをトランスポーズする場合に特に重要なポイントになってくる。また、オーディオ部分での進化について、最後にもうひとつ加えておくと、Reason 6ではオーディオのエクスポートにおいてもRecordの洗練された方式を持ち込んでおり、任意の数のトラックをひとつにまとめてバウンスしたり、外部オーディオファイルを分割したりすることが可能だ。またミキサーやエフェクトの設定を適用するオプションも含まれている。 Reason 5は発売までに4年を要したにも関わらず、追加された新デバイスはDr. Octo Rex loop playerとKong drum designerの2つだけだったため、そういう意味でそれからたった1年で発売されたReason 6に3つの新デバイス(Recordから持ち込まれたデバイスの他に)が追加されたのは驚きだ。
1つ目の新デバイスThe EchoはRoland Space Echoをモデリングしたスペースディレイだ。ユニークなディレイのトリガー方法がいくつか備わっており、その中のひとつ「roll slider」はスライダーを動かすことでフィードバックの増加、ドライからウエットへの切り替え、インプットのオフを同時に行い、瞬間的なディレイを効果的に生み出すことができる。 2つ目はAlligatorで、形式上はトランスアンセムに使われる強烈なゲートの一種にカテゴライズされる。通常ゲートは単機能に限定されているが、このデバイスはそういった先入観を覆す存在だ。ではこのゲートで最高のトランスフレーズが生み出せるだろうか?勿論それは可能だ。しかし、3バンドが独立してドライブ、フェーザー、ディレイ、ボリューム、パンを変化させ始めると、もっと楽しんで使えるようになるだろう。 3つ目は、Pulveriserだ。機能はその名前の通り(細かく砕く/粉砕する)と言っていいだろう。コンプレッサー、ディストーション、フィルター、モデュレーション、エンベロープフォロワー、そして自由に設定できるシグナルルーティングで音像を八つ裂きにするSwiss Armyのナイフと言える。また、インターフェイスは気の効いたスチームパンクなデザインとなっている。 バーチャル/現実問わず機材の接続に明るいという人は、今回加わったこの3つの新デバイスのバックパネルに驚くことだろう。The Echoはブレイクアウトのインプットとアウトプットを備えているため、他のエフェクトをフィードバックループにパッチングしたり、CVインプットを使ってディレイタイムやフィルターの周波数をコントロールしたりすることが可能になっている。Alligatorでは3つのフィルターバンドに独立したアウトプットが備わっており、CVインプットはゲートのトリガーと各バンドの周波数をコントロールする。また非常に興味深いのは、各ゲートトリガーインプットの隣に、各バンドはMIDIノートでもトリガーすることが可能です、と記されている点だ。最後にPulveriserだが、他のReasonのデバイスと一緒で、殆どのコントロールにはCVインプットが備わっており、また他のデバイスでLFOやエンベロープフォロワーを使用したい時のためのCVアウトプットも備わっている。
以上のような新機能が盛り込まれた新しいReasonだが、いくつかの問題点も残っている。これらが解決されるには、Propellerheadはソフトデザインに関してより寛大な態度で臨まなければならないだろう。さて、その問題点の中で最もあからさまに厄介なのは、MIDIアウトの欠落だ。これによって外部機材をReasonからコントロールできないだけではなく、他のアプリケーションや他の機材とシンクさせることもできない。つまり、Reasonは常に「スレーブ」で走らせなければならないのだ。また、Reason上でプラグインエフェクトが使用できても良かったのではと思うが、この点についてはやや納得がいく。そして技術的な部分に言及すると、Reason 6は64 bit環境のため、32 bitのホスト(例えばAbleton Live)からRewire接続をしてコントロールしようとする場合は、設定を変更するか(OS X)、もしくは全く別のバージョンをインストールしなければならない(Windows)という問題点を抱えている。 Reason 6のもうひとつの問題点、そしてRecordでも必要なかったと感じている問題点は、Ignition Key、つまりドングルの存在だ。Reasonでは、プログラムを立ち上げる度に認証が求められる。Propellerheadが著作権保護を強化したいというのは理解できるが、例えばMacBookにインストールしている人ならば、毎回USBポート数の50%をそのために空けなければならないということであり、これは顧客に対するイジメとしか思えない。ドングルが無い人のためにインターネット上での認証を行えるようになってはいるが、この場合もa)インターネットに接続できる環境、b)ユーザー名とパスワードの入力、という2つが必要になる。 このような問題点を抱えてはいるが、Reason 6が新しく持ち込んだ機能に関して我々が感心したという事実は明確にしておくべきだろう。議論を生んだRecordの発売、長い年月を経て発表された割に地味だったReason 5のアップグレード、そしてそれによって引き起こったユーザーの落胆。これらを経てPropellerheadは見事なカムバックを果たした。新しいデバイス、より効率的になったワークフロー、そしてRecordから持ち込まれた統合的な機能性がReasonを大幅に強化した。もしReasonのオーナーならば、Recordの機能の追加だけでもアップグレードをした方が良い。また他のDAWユーザーでも、デモ版をチェックする価値はある。その中身に驚かされることになるだろう。
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Cost: 4.5/5 Sound: 4/5 Versatility: 4.5/5 Ease of use: 4.5/5
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