My account

RA.757 Tim Reaper

Published
Dec 7, 2020
Filesize
215 MB
Length
01:31:40

古い魂の持ち主による現代のジャングル
Share
ジャングルは相変わらず健在だ。Tim Reaperに尋ねてみるといいだろう。過去10年間、彼は7th Storey、Foxy Jangle、Parallax Recordings、Lickshotなどなど、このシーンを代表するレーベルのネットワークのためにオールドスクール（っぽい）ジャングルを制作し、輝かしいキャリアを築いてきた。最近ではLobster Thereminのコンピレーションに傑出したトラックを提供した後、同レーベルと契約してクロスオーバーEPをリリースし、これまでで最大のオーディエンスを獲得した。その上、頻繁にコラボレーションしているDwardeとの作品で知られるGlobex Corpや、『Meeting Of The Minds』シリーズをリリースするFuture Retroといった、いくつかのレーベルを運営してもいる。 Tim Reaperはこのシーンにとっての生まれながらの首謀者のように感じるが、それは彼が才能あるプロデューサー / DJだからというだけではない。彼はこの音楽を深く理解しているし、自分よりも前に生まれたものについても理解している。（彼がElectronic Beatsの曲当てクイズであっさりと勝った様子はこちらでから。）彼は自身の新レーベルにFuture Retroという名前をつけた。その名の通り、彼が制作しリリースする音楽は過去に魅了されたものだが、単に過去を再現しようとしているわけではない。Reaperや、Coco Bryce、Dwarde、Kloke、FFFといった彼の仲間たちがしていることは、かつてのジャングル・サウンドの中に新たな趣向を見い出し、ジャングルが今あるドラム&ベースに進化していなかったらシーンが向かっていたかもしれない、別の未来や新たな方向性を想像すること。確かに、どの時代でも人々はジャングルを作っていたが、Reaperとその仲間たちはそれをより大きく、より強力なコミュニティへと発展させ、全く新しいファンを獲得したのだ。 Reaperのミックスのほとんどは、彼が運営、あるいは協力しているレーベルの新作で構成されているが、これを聴いてクラシック・ジャングルの歴史の授業だと勘違いする人がいても無理はない。しかしその場合、どのトラックにも聴き覚えはないだろう。この90分間のミックスは、たくさんの緻密なブレイク・チョップや、伝染力のあるサンプルが多く見受けられ、そして時折ジャングル以前のUKハードコアの領域へと飛び込みながら、現代のジャングル・シーンの中でも最も輝かしいプロデューサーたちを紹介している。まるで1994年から2020年にタイムトラベルしたかのように、このミックスには深くノスタルジックでありながらも果敢に未来的な何かがある。これまでのダンスミュージックにはなかった最もエキサイティングなシーンとサウンドを探している人にはもちろん、昔ながらのジャングリストにもおすすめの1本だ。
Tracklist

Home

Events̸

London̸

Music̸

Reviews̸

Films̸