RA.721 Gene On Earth

  • Published
    23 Mar 2020
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    170 MB
  • Length
    01:14:10
  • 力強い、太陽の似合うグルーヴ
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  • アメリカ出身、現在はベルリン拠点のGene On Earthは、温かさとユーモアが漂う、しなやかで削ぎ落とされたハウスを持ち味として、ここ数年で名声を得てきた。彼のサウンドはベルリンのパーティー / DJクルー / モバイル・レコードショップ、The Ghost周辺のディガー・コミュニティに影響を受けているが、そこに太陽の似合うヴァイブとニヤリとしたユーモアのセンスが入り混じっている。それは、彼が使っているアニメのアバターや、「Gary Town」(Geneと彼の周囲にとって重要な場所と状態)のような作品タイトル、好んで着ている派手なシャツなどにも顕著に表れている。 GeneのGene On Earthとしての人生は、ゆっくりと、だが突然に始まった。2010年代初めにベルリンへ移住し、(実を言うと)当初はRAのインターンとして働いていた。そしてプロデューサーとして足場を固めるのに苦戦した。「最初の8年間は流行ってるものは何でも作ってみたけど、どれもあまり成功しなかった」と、Geneは明かす。ZipやNicolas Lutzによる“人生を変えるような”数本のセットから新たなヒントを得た彼は、最後にもう一度音楽に掛け、それが失敗したら全て諦めることを決心したのだった。その後、4枚の強力なEPと1枚の豊潤なアルバムが完成し、そのほとんどが主宰レーベルLimousine Dreamからリリースされ、どの作品も盟友のディガーたちやルーピーなハウス好きの間で賞賛された(現時点では全作品が彼のBandCampで購入可能)。同時に、GeneはDJとしての自身のスタイルも見出し、彼が作る爽やかなパーティーロッカーと同様の曲をプレイしている。 このテキストを執筆している現在、ヨーロッパでは新型コロナウイルスが蔓延しているが、Geneはというとサントスでのギグを終え、ブラジルの辺ぴな海の街に身を潜めている。RA.721は先月彼の自宅で録音されたのにも関わらず、パラダイスで孤立したDJからのメッセージのように感じる。そもそも彼をそこに着地させた、爽やかなグルーヴで満載のミックスだ。