RA.551 Black Motion

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    19 Dec 2016
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    141 MB
  • Length
    01:01:30
  • 南アフリカで人気のハウスユニット現る
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  • 2012年9月、小編成のRA撮影チームがプレトリア北部の街ソシャングベを訪れている。ちょうど、Real Scenes: Johannesburgを撮影していたときだ。90kmの道のりを運転してソシャングベを訪れることにしたのは、南アフリカを代表するハウスユニットBlack Motionに会うためだった。出発してから10分ほど経過すると、撮影チームは警察に止められ、書類の提示を求められた。ヨハネスブルクのドライバーたちにとっては日常的なことだ。警察官は怪訝そうな様子で「許可証を見せて。ここで何をしているんだ?」と尋ねてきた。どうも状況は芳しくない。しかし突然、警察官の様子が変わった。「Black Motionにインタビューするんですか? いいですねぇ。どうぞ、行ってください」 このやり取りから、Black Motionと南アフリカのハウスミュージックが一般的にどのように思われているのかがよく分かる。ハウスミュージックは同国であらゆる人たちに浸透しているサウンドであり、Black Motionは南アフリカの至宝ともいえる存在なのだ。Black Motionのふたり、Rob MurdahとThabo Smolのスタイルは地元固有の音楽が持つ豊かな歴史を反映しており、彼らのリズムはルーツに即した自然なものに感じられる。世界中のハウスミュージックの多くはダークなサウンドを使って喜びを喚起させるが、Black Motionの場合、その喜びをさらに露わにしてみせる。数あるヒット作の中から例を挙げるならば、"Imali"、"Banane Mavoko"、"Rainbow"などはポジティブなムードとエモーションで溢れんばかりのトラックだ。 南アフリカには、ギグがあると張り切る若手DJが多く、Black Coffeeなどのアイコン的存在のように、やれることは何でもやるスタイルから影響を受けている。中でも特に見逃せないのがBlack Motionのセットだ。様々な要素が含まれる彼らのパフォーマンスでは、Rob MurdahがCDJをコントロールし、Thabo Smolがドラムとパーカッションを演奏する(そこへ少数のダンサーチームが参加することもある)。そうして生まれるエネルギーがありありと映し出されているのが、自身のトラックや南アフリカのシーンで活動するプロデューサーたちの発表予定音源を集めた今回のRA podcastだ。この61分間のハウスミックスなら、冬の鬱憤も消え去るに違いない。 近況報告をお願いします 最新アルバム『Ya Badimo』のプロモーションで忙しくしているよ。この前、アルバムがゴールドディスクに認定されたんだ。世界中の友達と進めてきたトラックの制作も続けているよ。 今回の制作環境を教えて下さい 自宅のスタジオでミックスを録った。いつも自宅スタジオで作業しているよ。俺たちにとってはすごくいい空間なんだ。 今回のミックスでは何を意識しましたか? 南アフリカで2017年に発表予定されているトラックを味わってもらいながら、感謝の気持ちを表したかった。変に力を入れ過ぎることなくね。『Ya Badimo』のトラックも何曲か入っているよ。あと新曲もいくつか入っている。俺たちがプレイするダンスミュージックは、メインストリームのソウルフルなものから、アフロソウルやトライバルソウルまで様々だよ。どれも心地いい音楽だ。 2016年は個人的にどんな年でしたか? すごくいい年だった。アルバムを仕上げて発表準備するために頑張ったよ。南アフリカのBallantine'sと一緒にブランドキャンペーンも始めたし、俺たちのトラック"Rejoice"が4月のリリース以降、頻繁にプレイされている。あと、自分たちのサウンドや音楽アプローチが成熟してきたと感じている。今年は総じてすごくポジティブで、来年以降に飛躍する基盤を作れたと思う。 今年、他のアーティストのリリースで気に入っているものはありますか? Culoe de Songのアルバム『Washa』が良かった。Prince Kaybeeも素晴らしいサウンドを発表しているね。Louie Vegaの『Starring... XXVIII』もエキサイティングなパッケージで良かった。それ以外にも、EnoSoul、Dvine Brothers、Drummatic Boysとか、人気上昇中のプロデューサーの未発表トラックもすごくいいよ。 今後の予定を教えてください 2017年はファンのみんなに喜んでもらえるものがいろいろとあるよ。いろんなプロジェクトを立ち上げているところなんだ。アフリカ大陸のミュージックスピリットとソウルを祝う特別なプロジェクトも予定している。パフォーマンスでは、アフリカ以外の公演を増やしていこうと思っている。俺たちの音楽を広めるためにね。そこから世界中の仲間と一緒に多くのコラボレーションをやっていけたらと思っているよ。あと、仲間のBrenden PraiseやMiss Pがファーストアルバムを予定しているよ。