RA.540 Zaltan

  • Published
    3 Oct 2016
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    148 MB
  • Length
    01:04:30
  • Antinote主宰者によるホームリスニング・ミックス
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  • Quentin Vandewalleの手掛けるAntinoteは、特色あるアーティスト陣と目を引くレコードスリーヴで知られるパリのレーベルだ。RAは2015年のPollで同レーベルを選出した際、「Antinoteのメンバーに共通したサウンドはない」と書いた。それに代わってレーベルのつなぎ役を担っているのが、Vandewalleのユニークで幅広いテイストだ。パリの11区で慎ましくスタートしたAntinoteは今では、Stéphane Laporteのひび割れたアンビエントや、Domenique Dumontのトロピカル・サウンド、Syracuseのスタイリッシュなシンセポップ、Geenaのざらついたローファイ・ハウスなどが気持ちよく収まる空間へと発展している。こうしたアーティストたちが他のレーベルからリリースすることは全くと言っていいほどなく、それによりAntinoteには特異な感覚が生まれている。 VandewalleのDJスタイルはAntinoteに呼応している。彼のセットには遊び心と心地いい自由な雰囲気があり、他のDJはプレイしないようなキャッチーなトラックがミックスされる。彼はパリの中古レコード店やフリーマーケットで何年もかけて発掘してきたものから選りすぐって良質な音楽を多く蓄えてきた(Antinoteのもうひとりの重要人物Gwen Jamoisと共にVandewalleはトルソー通りの小さなレコード店Vinyl Officeでたまに働いていた)。VandewalleによるRA podcastは珠玉のレフトフィールド・ミュージックに溢れており、Francis BebeyやFinis Africaeらのトラックがユーロ・ポップやブーギーと共にミックスされている。彼自身が「リビングルーム・ミックス」と呼ぶ今回のミックスは、自宅でワインを片手に味わうと最も楽しめるそうだ。 近況報告をお願いします パリの10区に新しい事務所を構えたばかりなんだ。すごくいいところだよ。これでレーベルにもっとフォーカスできる。Antinoteから予定している数作品の準備を進めているところなんだ。もうすぐ『Tolouse Low Trax』三部作(英語サイト)の第3弾の曲順を決める。それに、Geenaの新しいEPのカバーアートを受け取ったところだ。これは特別なものになると思うから、楽しみにしていて! あと、最近はすごくいい感じのギグでもプレイできている。 今回の制作環境を教えて下さい 事務所の隣にある地下スタジオでレコーディングした。子供を学校に送った後、午前中にレコーディングしたんだ。だから、意識がシャキッとした状態だったよ。普段は一発録りなんだけど、今回は途中でとんだへまをやらかしたから、一度やり直した。ほとんどの曲をヴァイナルでプレイしたけど、何曲かデジタル音源もプレイしたよ。そのほとんどはエディットしたものか未発表のものだけどね。 今回のミックスで意識したことは何でしたか? 自宅のリビングを掃除したり、料理をしたり、ワインを飲んだりするときに流すレコードをプレイすることにしたんだ。今回のミックスは間違いなくリビングルーム・ミックスだね。おいしいワインを準備してこのミックスを聞いてみて。 音楽制作をしてみたいと思ったことは今までにありますか? それともレーベルマネジャーとDJで十分に楽しめていますか? もちろん作ってみたいと思ったことはあるよ。でも時間が無くてさ。DJとレーベル運営だけで時間が埋まってしまうし、自宅にはふたりの子供がいて、やることがたくさんあるからね。でも今からでも遅くはないよね。時々、自分のiPhoneに歌ったものを録音して、思いついた音楽を忘れないようにしているしさ。実は、歌うのが好きなんだ。 今、音楽を掘るときにお気に入りにしている場所はどこですか? 今、住んでいるところはクリニャンクールのフリーマーケットが行われる場所なんだ。うちと同じ通りに中古レコード店が5軒あるし、近所には他にも十数軒ある。それが結構よくてさ。毎週末、たくさんの有名なDJに出くわすよ。 今後の予定を教えてください Antinoteから予定している数作品の準備を進める他にも、いろんなことが控えているよ。Antinoteの5周年に向けて未発表曲だけでコンピレーションを作るんだ。5周年に関連して他にもいくつかプロジェクトを行う予定だよ。