RA.510 DJ Deeon

  • Published
    7 Mar 2016
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    150 MB
  • Length
    01:05:32
  • ゲットー・ハウスのパイオニア
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  • 去年、Numbersからシカゴ・プロデューサー、DJ Deeonのベストワークを集めたコンピレーションEP、『Deeon Doez Deeon!』がリリースされた。選曲は素晴らしく、彼が創始に関わったジャンルであるゲットー・ハウスの魅力が十二分に伝わる内容であった。テンポが早く、ファンキーで、サンプル主体のパーティー・ジャム、”House-O-Matic”、”Freak Like Me”、"2 B Free”といったトラックは、今聴いても90年代半ばのころと同じ威力を発する。このスタイルがいつまでも愛されているのは、一種のリアルさがあるからかもしれない。Deeon、DJ Funk、Jammin' Gerald、DJ Slugo、DJ MiltonやPaul Johnsonなど、このシーンのリーダーたちが生み出していたトラックの多くは、シカゴのサウスサイドのパーティーの荒々しく混沌とした世界を表現したもの、あるいはその環境への返答として作られたものであった。「Roland 606や303なんかを手に入れて、トラックをカスタマイズするようになったんだ。パーティーにはシカゴのサウスサイドの色々なプロジェクトから人が遊びにくるから、それに合わせて曲を作るんだ」と彼はゲットー・ハウスの重要レーベル、Dance Maniaの 特集で語っていた。 Deeonは、ゲットーのハウス・パーティーでDJしたり、駐車場でミックステープを売るなどして、DJキャリアを積み、やがて曲作りに着手した。ゲットー・ハウスには下ネタ満載の歌詞や曲名が多いが、そのおかげでゲットーの男たちもハウスに興味を持つようになったのだとDeeonは言う。「ギャングのメンバーとか、普通の感じの男たちが来ていて、女の子と踊っていた」と、彼は言った。「過激な歌詞のゲットー・ハウスが登場すると、それまでハウスを聴いていなかった層にも受け入れられるようになったんだ」。Deeonは結果的に4年間で30枚のシングルをDance Maniaからリリースし、それ以降も、トラック作りやDJプレイを通してゲットー・ハウスのスピリットを届け続けてきた。 今回RA.510では、Deeonがクラシックなゲットー・ハウスと、最近のハウスやテクノを線で繋ぐ。しかしいつの時代のトラックであれ、これらのトラックには共通して開放的なスウィング感がある。今週末、ロンドンの XOYOでプレイする彼は、ついにUKデビューを果たすとして、とても話題になっており(実は1994年に一度イギリスで公演を行っていたよう)、Crowd Funder キャンペーンやフェスのオーガナイザーたちの働きかけのおかげで、彼はマインヘッドのBlocにも出演することが決定した。 近況報告をお願いします アルバムを完成させるために、アナログ機材を増やしていたよ。 ミックスの制作環境を教えてください ミックスは自宅のファミリールームで、犬や子供が走り回るなか制作したんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 特別なコンセプトはなくて、ただ好きな曲を爆音でかけたかっただけさ! あなたがようやくUKデビューを飾ることに対して、驚きの声が上がっています。なぜこれほど時間がかかってしまったのでしょうか? 実際にはデビューではなんだ。随分前になってしまうが、1994年かな、行ってるんだ。いくつか法的なトラブルがあったのと、健康状態のせいだ。しかし今は問題ない。UKが恋しかったよ。音楽を解ってくれるし、海外でプレイするのは本当に楽しいんだ。 XOYOだけでなく、Bloc.フェスティバルにも出演しますね。どういった経緯があったんですか? 解らないよ!神様のおかげさ!ちょっと緊張しているんだ。とにかくありがたい。実現させてくれた人たち全員に感謝したい。 今後の予定は? 今目の前にある仕事を終わらせることと、健康状態を良くすること。アルバムも予定してるし、何人かのアーティストとコラボの話もある。とにかく何世代も先のパーティー・ピープルへと受け継がれる長寿な音楽を作り、お金をもらう、ということを続けたいね。あと、Dance Maniaの後継者として、俺のFreakModeレーベルが今後盛り上がる予定だから、覚えておいてくれ。