RA.460 Rabih Beaini

  • Published
    23 Mar 2015
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    124 MB
  • Length
    00:53:55
  • Morphosisとして知られていた男によるアヴァンギャルドな電子音楽
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  • 2011年に我々が話を伺った際、Rabih Beainiは自身の音楽との向き合い方を“音楽研究”と言い表した。「俺はいつも新しい発見をしているんだ」と彼は言った。「もう20年もDJをやっているが、これまで以上に今が面白いんだ。発見をするたびに、新しい場所で道が切り開かれるから」。この、発見を好む精神は彼のMorphosis名義の作品に良く表れている。これはテクノを“解放”するのがコンセプトであり、構築した枠組みから生々しい、即興性の高い電子音楽を解き放ってきた。このスピリットを元に、彼はDelsinからアルバム『What Have We Learned』や、Honest Jons、M>O>S Recordingsといったレーベルから12インチを出してきた。また、自身のレーベルMorphine Recordsは10年前からBeainiの方々へと彷徨う趣味趣向の発表の場として機能してきた。妥協を許さない彼の姿勢に呼応する、Hieroglyphic Being、Madteo、Container、Metaspliceといったアーティストの作品を、同レーベルを通してリリースしてきた他、彼は2013年に、過小評価されてきたモジュラー・シンセ史の重要な存在、Charles Cohenの作品を収録したリリースを行い、大いに注目を集めた。 今回のRAポッドキャストを最後に、BeainiはMorphosis名義を封印すると発表。「現実に回帰するべきだと思ったんだ。周りにある、インスピレーションを与えてくれるものへと」と彼は言う。RA.460は、冒険的な音を渇望するBeainiによる、様々なスタイルや時代を超えた音が幾重にもなった、タペストリーのようなミックスになっている。 近況報告をお願いします ここ最近はMorphine Recordsのプロジェクトにフォーカスしていたんだ。今は異なる背景のアーティストたちの作品をリリースするシリーズをやっている。今月、第一弾としてSenyawaというユニークなサウンドのインドネシアのデュオの作品をリリースするんだ。その次にはCharles Cohenの新作も控えているし、他にも予定しているアーティストがいる。このシリーズはアーティストの特種なスキルや、彼らの活動軌跡、彼らの楽器、そして未来に託す遺産に焦点を絞っているんだ。あとは自分の楽器を自作することや、ライブパフォーマンスを磨くことに集中している。 ミックスの制作環境を教えてください このミックスは1月にベルリンで、ターンテーブルとエコーペダルを使用して作り、パソコン・ベースのシーケンサーでオーバーダブや加工を行った。実際にギグでやっているような、複数の音源を組み合わせてソリッドなパターンを作りあげるミックスの仕方をやったんだ。かけている曲を解放させたり解体していって、新しい意味をもたせるような行為なんだ。伝統的な音楽やリズムや声と、それと同じ哲学のもとにつくられた現代のエクスペリメンタルやアヴァンギャルドな作品を部分的に使用している。最終的にアウトプットするのは、全く異なる物語を伝える新しいものになっているようにするのが、俺のアプローチなんだ。 Morphosis名義を使用するのをやめたらしいですね?その決断に至ったきっかけは? 個人的にアウトプットしているものよりも、Morphosisの名前にばかりフォーカスされていることに気づいたんだ。名前が一人歩きしている気がして、現実に回帰するべきだと思ったんだ。周りにある、インスピレーションを与えてくれるものへと。あとアウトプットするサウンドが本名でやっている音楽と近いものになっている事に気づいて、わざわざ別名義じゃなくてRabih Beainiとして制作やパフォーマンスを行うことがいいと思ったんだ。 レバノンのインディペンデント・ミュージックのシーンについて教えてください。あなたはレバノンで頻繁にプレイをするのですか? 今レバノンにはとてもしっかりしたアンダーグラウンドでエクスペリメンタルなシーンがあるんだ。ときにアート界ともリンクするし、過去と未来の繋がりや音の進化というものにフォーカスしている。アヴァンギャルドなアプローチを打ち出す素晴らしいアーティストが沢山いて、俺も何回か興奮する客の前で、スペシャルな機材セットアップでプレイする機会をもらったよ。 今後の予定は? 音楽を研究し続け、インプットをできるだけ行い、視野を広げること。こうやって俺は今までずっと音楽と向き合ってきていたし、今後も長いこと続けて行けたらと思っているよ。
  • Tracklist
      Futuro Antico – Concrete Music [Black Sweat] Stomu Yamash'ta - So-Gu II [EMI] Naji Barakat – Mutawal [Unesco] Ben Vida – Tztztztzt Part 8 [Shelter Press] Toshi Ishiyanagi – Appearance [Edition Omega Point] Malayeen – Samia [Annihaya] Oren Ambarchi – Tokyo Knots [PAN] John Carpenter – Fallen (Bill Kouligas Remix) [Sacred Bones] Mamoud Ghania and Abdellah – Fraja [Sublime Frequencies] Ustad Bismillah Khan – Pahadi Dhun [His Master's Voice] Stomu Yamash'ta - Cassiopeia [EMI] Senyawa – Bala [Morphine Records] Jar Moff - On How to Lubricate Capital's Effect [Self-Released] Black Sites – Mockba [PAN] Rifa'Iyya Brotherhood of Aleppo - Darb Shish [Unesco] Observation Clinique – Untitled [Menstrualrecordings] Anna Caragnano e Donato Dozzy– Parola [Spectrum Spools] Charles Cohen – Conundrums (Robert Turman Remix) [Morphine Records] Tommaso Cappellato and Alvise Seggi – Untitled Live [Unreleased] Senyawa – Hidup Damai [Morphine Records]