RA.433 Lee Gamble

  • Published
    15 Sep 2014
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    132 MB
  • Length
    00:57:30
  • PAN所属アーティストが提示する、クラブミュージックの再定義
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  • Lee Gambleは人とは違う視点でクラブ・ミュージックを捉えている。2012年の終わり、彼は『Diversions 1994-1996』『Dutch Tvashar Plumes』という2枚のフルアルバムをリリースしており、この2枚は、彼が過去にダンスフロアで経験してきたことが不思議かつ夢想的な形で、彼の現在の音楽に影響を与えていることを証明した作品であった。『Diversions 1994-1996』では、彼がこれまで聴いてきたジャングルのミックステープをサンプリングし、「元の音楽を象徴する特定の性質を抽出し、拡大させ、伝えた」。こうして出来上がったものは、ジャングルの鋳型からビートが廃除され、不穏な空気感のみ増幅させられたアンビエント作品の集まりであった。一方、『Dutch Tvashar Plumes』はテクノと前衛的な電子音の刺激的な衝突であった。このアルバムで、Gambleは細々とした音の断片を用いて複雑なサウンドスケープを構築することが可能であることを見せている。どちらもBill KouligasのレーベルPANからのリリースだが、エレクトロニック・ミュージックへの知的なアプローチをとる同レーベルは、Gambleにとって居心地が良いようだ。今週このレーベルは彼の4枚目のアルバム、『KOCH』をリリースする。「自分がやろうとしていることを、もっと深く追究することができるアルバムが作りたかったんだ」と、Gambleは以下で語っている。『KOCH』は彼らしい作品であることは間違い無いが、ドラムはいつもよりハードに、質感はいつもよりディープに仕上がっている。 RA.433を聴けば解る通り、GambleのDJも自身の音楽の延長線上にあり、それは意外でもあり、安心でもある。くらくらするほど、一直線ではない展開になっており、それは鏡の館をよろめきながら進んでいるような感覚だ。サウンドエフェクト、ロックド・グルーヴ、エディット、ダブに要注意。 近況報告をお願いします 自分のライブ・セットを作り込んでいたのと、Dave Gaskarthとのライブ・オーディオ/ビジュアル・セットを準備していたんだ。彼は俺のPAN作品のビデオをこれまで制作してきた人だ。あとはDJをしたり、マンスリーのNTSラジオをやったり、時間があるときは料理をしたり!あと、鬱にならない程度の量のニュースを消化している。アートや音楽は「現実」から逃避できるから素晴らしいが、盲信してしまうほど現実を見なくなってしまうようには絶対になりたくないんだ。 ミックスの制作環境を教えてください 北ロンドンの自宅で、もう何年も使っている2台の1210 MK2と、Pioneer CDJ850、Numark CDMix2、Vestaxのミキサーで制作した。1週間かけて何バージョンか作った後、ファイナル・バージョンを何回か録音したんだ。ライブテイクにしたかったから。 ミックスのコンセプトについて教えてください 相変わらず、俺のDJの仕方は(クラブでもクラブじゃなくても)文脈重視だ。盛り上げるためだけに、自分が好きじゃないものをかけることはまずないが、DJとしての役割はしっかりと解っているし、そのときプレイしている場所に合わせて、効果的だと思う音楽を色々と試す。このミックスでは、俺が今まで影響を受けてきたものと、最近俺が好んでかけているようなものがどのように関連しているかを見せようとした。色々な年代の、俺のルーツとなるものを入れながら、クラブでプレイできるようなセットにしようとしたんだ。 あと、“ライブ”な感覚は欲しかった。ミックスするために作られたわけではないものを混ぜてしまうようなことをやるのが好きなんだ。クラブに行く前に、だいたいかけたいものは頭の中で考えておくが、その場所のムードに合わせて変えてしまうのも好きだ。このミックスにはエレクトロアコースティックな音楽から、初期と最近のコンピューター・ミュージック、90年代のUKブリープ、2000年代のエレクトロニカ、ハウス、テクノ、最近のドラム&ベース…とかが入っている。 ニューアルバムについて教えてください。どのくらいの期間製作していたのですか?どういったプロセスになりましたか? 『KOCH』とEPの「Kuang」はここ数年に作った古い曲や、新しい曲で構成されている。『Diversions』や『Tvashar』の前に作った曲もあれば、最近の曲もある。俺はたくさん発表していない曲があるから、アルバムを作る際に必要なものを集めて徐々に構築していく。アートワーク、テキスト、音楽、プロセスといったものが集まって、「何か」が出来上がっていくんだ。テクニカルな部分、コンセプトな部分、言語な部分。それにもし古い曲が当てはまるなら、入れる。もしそのアルバムが必要としているものがまだないなら、作る(か、作ろうとする)。これはPANで出した2枚以来の作品の集大成だ。前作の要素を踏襲しつつ、新しい側面も提示したような、何らかの形で進歩している作品だと嬉しい。 『KOCH』は今まで一番長いアルバムだ。自分をプッシュして今まで以上に大作を作りたかったんだ。『Diversions』と『Tvashar』はとても良い評価を貰えて、嬉しかったんだが、それに甘えてはいけないと思った。自分がやろうとしていることを、もっと深く追究することができるアルバムが作りたかったんだ。もしそれが上手くいけば最高だし、失敗だったら、それから学び、次へと進むだけさ。 PANはあなたにとって居心地の良いホームのようです。このレーベルのどういう所が自分に合っていると思いますか?あなたのサウンドはPANに影響を受けたと思いますか? PANは包括的なアプローチをとっていて、それが俺にとって重要なんだ。アートワークもBillと綿密に話し合い毎回決めているし、彼は俺を信頼してくれている。だから「影響」を受けているというよりは、PANがこういった作品を「可能」にしていると思う。それは同じくらい重要なことだ。 今後の予定は? 自分のライブ・セットを作りこみ、Dave Gaskarthとのライブ・オーディオ/ビジュアル・セットを進める。そして可能な限りDJをしたいね。Ron Morelliとのバック・トゥー・バックのDJもあるし、NTSの番組もある。今後も音楽を作り、音楽以外のもっとスケールの大きいこともする予定だ。
  • Tracklist
      François-Bernard Mâche – Kassandra (excerpt) - INA-GRM / Série Gramme Jean-Claude Risset ?– Mutations (excerpt) Patricia - (Dub) MCMXC - (Dub) STL - Loop (locked groove) (edit) Population One – Return Of The Speaker People – Metroplex Rawmance – Nlpforeva - La Beaute Du Negatif Process - Shape Mod – Fat Cat Records Zennor – ?? - (Forthcoming The Trilogy Tapes) Beau Wanza – 23132 (edit) – (Forthcoming BW01) RCA Home Movie Sound Effects – Jet Taking Off / BBC Sound Effects 16 – Collapsing Mine Shaft Lee Gamble – Head Model – PAN Juno – Soul Thunder (Drillers Mix) – Bassic Records Code 6 – Quad 1 – Nu Groove Records Bochum Welt – Radiopropulsive – Rephlex Records ? Florian Hecker - 2/8 Bregman 4/8 Deutsch 7/8 Hecker 1/8 Höller - 10" Presto!? Beneath - Fuck Ya'll (Dub) Batu – Reez (Dub) SD Laika – Peaked – That's Harakiri – Tri Angle ENA – Behind The Loops – Horo Autechre – Liccflii (Edit) - Warp Russell Haswell - Blast Beats (edit) - Diagonal Mark Pritchard - Manabadman (Instrumental) - Warp RCA Home Movie Sound Effects – Firecrackers