RA.411 Awanto 3

  • Published
    14 Apr 2014
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    140 MB
  • Length
    01:00:59
  • アムステルダムの有数のDJが残す刻印
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  • Steven van HulleはMPCを愛用しており、この名機の特徴は彼の楽曲のグルーヴに現れている。特に、2000年代前半にKid Sublimeとのコラボユニットとしてスタートし、後にAardvarckとのユニットと化したRednose Distriktの緩くてソウルフルな作品群には、この伝説のサンプラーの質感が顕著だ。そしてこれは、彼と同じアムステルダム拠点のTom Tragoと制作したAlfabet名義の作品にも見受けられる。2人がRush Hourから出した3枚のEPは、生き生きとしたサンプリングや跳ねるドラムに満ち溢れていた(中でも"Lap The Music"や、"Hell Of Samba"などが良い例だ)。そして、彼のメイン名義、Awanto 3の楽曲でも、MPCのラフな雰囲気は健在だ。"The Gun"や"Pregnant"といった曲を聴くと、彼がパッドを一心不乱に叩いている姿が容易に想像できる。van Hulleのルーツはジャズ、ラテン、ヒップホップ、ソウルにあり、先月Rush HourからリリースされたAwanto 3名義のファーストアルバム、『Opel Mantra』にはこういったサウンドの影響が色濃く出ていた。直感を頼りにした制作スタイルと、多様なスタイルが織り込まれた同作は高い評価を集めている。 van Hulleが手がけた今回のRA.411は、早々に盛り上げ、ヘヴィで自由なグルーヴを失速することなく最後まで貫く、ダンスフロアにフォーカスした内容になっている。 まずは近況報告をお願いします。 先週の金曜日、Trouwであったリリースパーティーの疲れがやっととれた所だ。電車で旅をしたり、相棒のMPCで曲を作ったりしていた。素晴らしい食事やワインも飲んだ。少し自分を見失っていたが、取り戻した気分だ。 制作環境を教えてください。 これは、切り貼りとミックスで出来た多面的な音楽パズルだ。パソコンとCDJとタンテを使ったのだが、どういったことか、気づいたら何時間分ものミックスが出来上がっていて、自分でも不思議に思ったぐらいだ。それを編集して1時間のミックスに仕上げた。 ミックスのコンセプトについて教えてください。 友人や親戚の音楽を集めたミックスにしようかと考えていたが、そういったトラックは編集した際にカットしたものが多かった。 最終的には、一定のグルーヴをキープしつつ、お気に入りのクラブトラックを集めたものになった。考え込んでミックスを作るよりも、オーディエンスの前でその場で選曲してDJするほうが好きなんだ。スタジオでやってるとライブ感が無くてさびしいが、まぁともかく、楽しんでもらえればそれでいい。 Piranhaというクラブについて教えてください。あなたのプロフィールには、悪名高かったと書かれています。 Piranhaは私が18だったころ、初めてレジデントDJになった場所だ。客は年齢層が上だったが、大人っぽいわけではなかった。様々なタイプの人がいたね。Den Helderの都心のKoningstraatという道にあるクラブやバーによく来るような、胡散臭い輩が来ていたのが悪い評判を集めたんだ。あとピラニアが泳いでいる大きな水槽があって、人はハンバーガーとかの食べ残しをピラニアに与えていたね。 今後の予定は? スタジオに新機材を導入して、今後のライブセットやリミックスを作り込む予定だ。今後も友人のDexterと制作を続けるつもりだし、Tom TragoとのAlfabetシリーズもリリースが予定されている。他にもいくつか考えているプロジェクトはあるが、とりあえず今はシーサイドで大好きなMPCをいじり続けるつもりだ。