RA.401 Jimmy Edgar

  • Published
    30 Jan 2014
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    216 MB
  • Length
    01:32:30
  • 魔術師の音世界への突入
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  • 魔法、透視能力、超自然、惑星探査機——Jimmy Egdarのバイオグラフィを読むと、彼が世俗を超越した世界で活動している人物だと伝わって来る。音楽とアートにおける型にはまらない彼の思想を融合するべく、立ち上げたレーベルUtramajicのことを、彼は「全体論的多感覚体験」と呼ぶ。このレーベルを通して彼は、どんどんとテクノ寄りになっている自身の音楽をリリースするだけでなく、デザイナーのPilar Zetaとのコラボレーションのもと、Omniのような古いSF雑誌を彷彿させる異世界のビジュアル・アート作品を世に出している。 2012年にHotflushから『Majenta』をリリースした頃、彼の人生のパズルのピースが上手くハマりはじめて居た。活動初期には動乱の時代を過ごした彼だが、2012年のインタビューで、瞑想を始めてから人生のバランス感覚が良くなったと話していた。18歳の若さでWarp Recordsと契約して以来、Edgarの音楽は常に自由に変化を遂げて来た。『Color Strip』や『XXX』といったアルバムに代表される、セクシャルなエレクトロで注目を集めた彼だが、SemanticaやNonplusといったレーベルから出した作品は、人々の予想を裏切った。そして2012年に彼がTravis Stewart、別名Machinedrumと始めたユニット、JETSにも同じ事が言える。2人はまだ1枚のEPしかリリースしていないが、80BPMから始まり、最終的にはフットワークのテンポで終わる彼らの素晴らしいライブは話題になった。 今回のRA podcastは手が込んでいる。ミステリアスな空気感を纏ったライトなサウンドに始まり、最終的には身体を揺らさずにはいられない状態になっている90分間のミックスを制作した後、Edgarは、ユニークな音質を得るためにわざわざそれをアナログにカッティングしたと言う。 まずは近況報告をお願いします。 実は今カイロから返事を打ってるんだ。何も予定は無い状態だ。僕らだけで王の間を堪能することができた。それ以外では、毎週末DJであちこち廻ってるし、その合間にアートワークをやって、Ultramajicの運営をやっている。とても忙しいけど、今年すでにとても実りのある時間を過ごせているよ。 ミックスの制作環境について教えてください。 このミックスは7回ぐらいやり直して、凄く時間がかかってるんだ。しかしこのミックスを通してDJという行為を考え直すことができて、とても良い刺激になったんだ。ベルリンの自宅のスタジオでレコーディングしたんだが、何か新しいことをやってみたいと思って、録ったミックスでアナログを切ってみることにした。友人のTim Xavierに頼んだんだ。録音したものを6枚ぐらいのダブプレートにプレスして、リマスタリングをした。そうすることによって、音が繊細で独特になった。中にはマスタリングされていない、低音質のmp3形式の未発表楽曲なんかも入っていたけど、あえてやってみたんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください。 このミックスのテーマは、僕の普段のDJセットらしいものでありながら、ゆっくり座って聴く事もできるようなものにすることだ。Ultramajicの今後のサウンドを開拓する意味も込めていた。このサウンドというのは、ベルリンのダブだとか、テクノのアレンジメントとデトロイトのゲットーヴァイブやソウルを組み合わせたもので、そういった楽曲と、90年代のロボットっぽくてファンキーな曲に近い雰囲気の未発表曲も含めた。例えばYazみたいな。ハイブリッドなミックスを作るのが大好きだ。あと、全ての曲は、次の曲に調子を合わせた。ピッチの合ってる曲と合ってない曲があって、そのせいで余計大変だったが、良い音のためには必要なことで、最終的には上手くいった。 最近は、ビジュアル・アートに専念する時間がありますか? ああ!今年は芸術的な誠実さ、精確さ、そして1つのことに集中することを目標にしてるんだ。今まであまり気をつけてなかったが、複数の作品を同時に進行してしまう癖があるから、1つ1つ仕上げて行くことにしたんだ。今は5ピースのシリーズ物を仕上げたばかり。12x16インチのエアブラシの作品で、Ultramajicのデザインの方向性に沿ったものだ。 新しい公式サイトjimmyedgar.comが最近公開になって、そこにアートワークをのせている。あと、Ultramajicのデザインのパートナー、Pilar Zetaのキャンペーンの写真撮影を最近やったんだ。修整をして、数週間後には公開されるはずだ。 JETSで"Midas Touch"のカバーをやったとき、名曲ゆえにプレッシャーは感じました? ああ、すごいプレッシャーだった。Travisはそうでもなかったかもしれないが、僕にとっては子供の頃から好きな曲だ。しかし最終的には、オリジナルとは違うものをやろうとしているんだ、比べなくていいんだと気づいて気が楽になった。オリジナルは大好きな曲だから、尊敬の意を込めて作った。 今後の予定は? 新しいビジュアル・ショーを企画しているのと、Ultramajicを素晴らしい音、アートを届けるレーベルとして成長させていくことだ。このような機会を与えてくれてありがとう。ミックスを楽しんでもらえれば幸いだ。