- ウェールズ産ディープハウス
- Leif Knowlesは派手な活動をしない。このウェールズ出身のアーティストは、2004年以来いくつかのレーベルからコンスタントにリリースしてきたが、DJのリスペクトを集めているものの、あまり一般的な知名度は上がっていない。ミニマル志向だった彼の初期音源から、最近のディープハウス作品まで、彼の作品のクオリティは常に高く、気持ちよいスウィング感、そして暖かみに溢れている。人気フェス、FreerotationではレジデントDJとして活躍しており、UKのみならずあちこちツアーに回っているが、ギグで忙しいというよりは、一定のギグ量をキープしているようだ。そんな彼が今年リリースした初アルバムは、今年のベスト・ハウス作品と言われるほど良い内容になっていた。新作『Dinas Oleu』でLeifはダンスフロア向けではなくメロディや空気感に集中した音作りを見せており、RAのKristan Carylはこれを「贅沢な音のシンフォニー」と説明している。このアルバムで彼が一躍大スターになることは無いだろうが、この作品で新しいファン層を獲得することができるのは間違いない。
『Dinas Oleu』を聞き終わったら、RA.394を聴くことをおススメする。今回、Leifはアルバムと近いエレガントな雰囲気でミックスをスタートさせるが、Joey Anderson、Tom Ellis、Elgatoらの新曲も織り交ぜながら、後半は勢いを増している。
近況報告をお願いします
新曲を制作していて忙しかったよ。今週はドイツでいくつかギグがあって、レコード掘りにも行こうと思っているんだ。
ミックスの制作環境は?
自宅のスタジオでアナログを使って作ったんだ。未発表曲にはデジタルも使った。
ミックスのコンセプトについて教えてください
最近良いと思った新譜や、今後リリース予定のもの、あと古いお気に入りの曲なんかもちりばめて作った。優しいメロディアスなものから、テクノ寄りのサウンドまで色々なスタイルを混ぜてみた。
あなたは2004年から音楽をリリースしてきましたが、なぜこのタイミングでアルバムを出すことにしたのですか?
最近まで、まとめてアルバムとして出したいと思えるようなモノが作れてなかったからないじゃいかな。収録曲はどれも過去1、2年ぐらいの間に作った曲で、ここ数ヶ月ですんなりまとまったんだ。
どういったアルバムにしようとしましたか?
聴く人がどっぷりと浸かる事が出来るアルバムにしたかった。ダンスフロアで踊る、というよりも家で、あるいはヘッドフォンでじっくり聴いて楽しむための音楽かなと思う。出来には満足しているし、良い反応をたくさん受けていてとても嬉しいね。
今後の予定は?
新曲を仕上げることだね!いくつか制作のコラボの話もあって、とても楽しみなんだ。そして来年のUntilMyHeartStopsのリリースの計画を立てているところなんだ。
TracklistLeif - River Trip [Mindtours]
Andreas Fragel - A Bulletin From Nothing [Mit Ohne Sound]
Tom Ellis - We All Have Legs [Release TBC]
Marcellis - Speakeasy [Millions Of Moments]
Farben - A Famous Myth [Süd Electronic]
Fit - Kali [Fit Sound]
John Thomas - Working Night [Logistic]
October - Decompression Chamber [UntilMyHeartStops]
Grimes Adhesif & Tom Demac - Untitled [MindYourHead Records]
Elgato - Untitled [Forthcoming on Galdoors]
Circulation - Sincerely [Creation Mix] [Balance Recordings]
Roger Gerresen - Mint [Fear Of Flying]
Joey Anderson - The Vase [Release TBC]
Area - Hardplace [Kimochi]