RA.384 FCL

  • Published
    7 Oct 2013
  • Filesize
    165 MB
  • Length
    01:11:52
  • ベルギーの最高峰が鳴らすハウス
  • Share
  • FCLは、ピュアなハウスに拘っているベルギー人DJのRed DとSan Sodaからなるユニットだ。そして彼等の信念を発信するプラットフォームが、当時まだクラシックなハウスを作る若手のプロデューサーとして知られていたSan Sodaのために、Red Dが2008年に立ち上げたレーベル、We Play Houseである。「音楽をリスペクトしていると語る者達もいるが、俺たちは未だに金を出して音楽を買っている」などといった、ラベルにプリントしてあるRed Dの好戦的なメッセージと、San Sodaを始めとするアーティストたちのハイクオリティの12インチ・リリースおかげで固定のファンがつき、We Play Houseは他レーベルがうらやむような人気レーベルとなった。そして、2人は共に音楽制作も始め、FCL名義でリリースした彼等の上品なオルガン・ハウス「Let’s Go」は、2010年を代表するトラックとなった。その後、2012年にまた作品をリリースをしたのだが、この1枚はちょっとした騒動を引き起こした。この、ESPの1986年のシングル「It’s You」のSan Sodaリミックス としてリリースされた限定150枚のホワイトレーベル盤は、注文が殺到する人気アイテムとなり、Discogsでは数百ユーロで取引されるようになった。女性ヴォーカルのアカペラに最低限のハットやクラップを入れたのみである、DJツールとして効果的なこの作品の予想外の需要に答えるため、Red DはDefectedに同曲をライセンスし、デジタルでリリースすることを決心した。この動きは反感も買ったため、彼はサイト上でこの決断に至った理由を表明するという異例の行動にでた。 最近では、2020 Visionから「Holding Our Nick」をリリースしたばかりのFCL。今回のポッドキャストは、以下でRed Dが説明しているように、アナログのみを使って1発録りでミックスした、洗練されたハウスやディスコに溢れた70分間だ。 近況報告をお願いします 今年の夏はFCLとして、そしてソロであちこちに飛んでギグをしていたよ。しかし制作する時間もとることができて、2020 Visionから最近出た作品だとか、1ヶ月ほど前にDefectedからリリースされたRachel Rowの「Follow The Step」のリミックスなんかを仕上げていた。それ以外では、俺のレーベルWe Play House Recordingsで出す作品の準備を色々と進めていたんだ。例えば、『Our Beat Is Still New』はベルギーのニュービート・サウンドへ敬意を表したコンピレーションだ。このプロジェクトは俺にとってとても大切で、出来上がりに満足しているよ。今の所リリースしたのはJacob Korn、Aril Brikha、Jacques Renault等の作品で、今後Locked Groove、Lauer、Innershadesそしてもちろん、俺たちの楽曲が出る予定だ。ニュービートが好きじゃなかったらベルギー人とは言えないぜ。 ミックスの制作環境について教えてください ギグの間の時間にミックスに入れる曲を話し合って、20曲ぐらいに絞った。そして1発録りでミックスを作った。普段DJプレイでやっていること、かけている音を再現したんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください 繰り返しになってしまうけど、最近のFCLのセットをそのまま再現したんだ。俺たちは2人とも熱心なディガーで、中々なレコードコレクションを有している。新譜もチェックするが、俺たちは常に古い作品もチェックしているんだ。中古ショップや、自分たちのコレクションの中で。新しく出会う旧譜、あるいは自分のレコードコレクションの中で再発見する昔の曲には、送られてくるプロモ盤と同じぐらいフレッシュに聴こえるものがある。それが俺たちのポリシーさ。しかし、古い音楽を真似した新しい音楽より、本当に古い音楽のほうがフレッシュだね。 2人でプレイする時のセットとソロプレイは、どのように違いますか? 俺は、ソロでやる時はSan Sodaよりも新譜寄りになるんだ。Dixon系に傾倒することが多いんだが、San Sodaはソロの時はディスコ寄りになる。あと、俺はWe Play Houseだとか俺たちの作品をよくかけるけど、San Sodaは、自分の作品をかけることに抵抗があるみたいだ。良い作品を作るプロデューサーの多くにそういう傾向があると思うね。しかし最終的には、俺たちは2人とも同じ音楽の池で釣りをしていると思う。メロディ主体で、予想外な展開が特徴的な音楽だ。 "It's You"をライセンスし、Defectedからリリースしたことで、求めていた結果は得られましたか? 正直、Defectedと"It's You"の契約をした時、何か特別な狙いがあった訳ではないんだ。ただ、あの曲がどのくらい売れるのか知りたいという気持ちがあって、Defectedからリリースするのが一番良いと思ったんだ。Defectedの人達と一緒に仕事することができて光栄だよ。アンダーグラウンドの守り神みたいな人達は(何様のつもりだか)俺たちが長い者に巻かれているだけだと思ってるだろうけど、俺からしてみれば、Defectedの人々はハウス愛に溢れたミュージックラバー集団以外の何者でもないと思ったね。 今後の予定は? 今後ももちろんギグで忙しいんだ。中でも、10月末のマンチェスターのWarehouse Projectは要注目イベントになりそうだ。リリースでは、2020 VisionからEP「Holding Our Nick」を出していて、こちらはLocked Grooveと Felix Wentinkのリミックスが収録されている。そして、"It's You"続編的な作品も仕上げているところなんだ (もちろん、今回もレアなシカゴ作品のカバーになる)。ニュービートものもつくっているし、We Play Houseから再発する予定の古いベルジャン・トランス・アクトの曲のリミックスも作っている。ベルジャン・トランスは汚い言葉ではない。メロディーがあって、あらゆるものの原型なんだ。