RA.363 Marcellis

  • Published
    13 May 2013
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    79 MB
  • Length
    01:08:33
  • 孤高のサイコトロニック・ユーロハウス職人
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  • オランダ人DJ、Marcellisのアウトプット数は少なく、2004年にBlack LabelからEPを、去年Workshopから4曲入りを出したのみであったが、内容は素晴らしい。しかしこれらの作品の音楽性の振り幅は非常に大きく、数か月前に彼にミックスをお願いした時も、いったいどんな内容になるのか見当がつかないでいた。だから出来上がったものを聴いた時は、驚きの内容にとても興奮したのである。70分間以上に及ぶこのミックスにMarcellisはありとあらゆるものを詰め込んでいる。ゆったりと始まり、陽気なハウスやヒップホップを通過し、テクノへと展開。ミックスの半ばごろには、Paul McCartneyが登場し、いつのまにかテーマはサイケデリア。そして最後は優しく締めくくっている。 ミックスを依頼する以前に、Marcellisと話をする機会があったが、彼は1987年よりDJをしていたとの事。最初はパンク、レゲエ、ヒップホップに夢中であったが、90年代にアシッドハウスに出会い、ハマってしまう。以来DJをマイペースに続けてきたらしく、このミックスもそんな彼だからこそ難なくこなせてしまう内容となっている。 まずは近況報告からお願いします Millions Of Momentsからもうすぐ出す予定のアルバムを最近まで仕上げていた。2005年から2008年ごろに制作した楽曲をまとめたアルバムで、タイトルは『I Am Woman』だ。内容にはとても満足しているよ。SoundCloud で視聴もできる。 ミックスの制作環境を教えてください スタジオで、とにかく使える機材を何でも使ったんだ。 ミックスのコンセプトについて教えてください このミックスのコンセプトは、俺自身の音楽と同じだ。特徴があるもの。色褪せないもの(難しいことだが)。脳がしびれるような刺激的なポイントがあると更に良し。クラブではこういうプレイをしている訳では無いんだ。ポッドキャストと、クラブでのDJはまったく別物だと考えている。 あなたは奇妙なサウンドを好むように見受けられますが、それはなぜだと思いますか?特に影響を受けたものは何でしたか? まぁ、俺はストレンジでサイケデリックなものと、ファンキーでキャッチーなものを混ぜるのが好きなんだ。そうすれば飲み込みやすくなるし、単純に両方とも好きなんだ。自分の音楽でもやろうとしていることだし、意識していなくてもそうなるね。実験的なものは好きだが、何か意味合いがあって、とっつきやすくないと駄目なんだ。 影響を受けたこと、と言ったら自分の今までの人生だとか、家族だね。デトロイトやシカゴは大好きだが、別にそこ出身ではないし、何等かの繋がりがあるフリをするつもりもない。常に本当の自分でいることは良い結果に繋がると信じているんだ。 クラブでプレイする時は、多少なりとも音楽性の妥協は必要だと感じていますか? 俺は運の良いことに、色々な音楽を聴いて育ってきた。だから環境に適応することは辛くないんだ。クラブでは、踊ることが最重要だ。自分でも踊ることが大好きだから、プレイするときは人を踊らせることが第一の目的だ。お気に入りのダンサーを1人みつけて、彼女をどんな所まで連れて行けるか自分を試すんだ(自分の場合、お気に入りはたいてい女性だ)。 今後の予定は? ここ1年ぐらいで、俺の音楽が今まで以上に注目されるようになってきていて、最初はあまり嬉しくなかったが、今では喜んでいる。今後はいくつか面白いレーベルからリリースをする予定で、もちろんWorkshopもそのうちの1つだ。だが、今後の作品の詳しい事はマスタリング段階にでも入ってない限りあまり語らないようにしている。予定がいつ狂うか解らないからな。 ここ5年間ぐらいはDJを休止していたんだが(レコードを買う事は辞めなかったが)、今年の夏からまた再開しようと思っているんだ。またタンテに慣れるために夜通し練習しないとな。 (追伸: 絵を描いてくれたうちの母親に感謝)