RA.284 Dexter

  • Published
    7 Nov 2011
  • Filesize
    77 MB
  • Length
    01:06:50
  • オランダの重鎮による現代エレクトロ
  • Share
  • ミュージックシーンに変化が起きる、そういう事態を目にするのはやはり気分が良いものだ。オランダ人プロデューサーRemy Verheijenは90年代を通しトランスから激しいロックという変遷を辿り、Dexterという名義でエレクトロ・サウンドに落ち着いたのは2000年に突入してからだ。OstgutのSteffiと共同運営するレーベルClone、そしてKlaksonからリリースされた彼の初期作品を聴き返してみれば、なぜBoddikaやBok Bokというベース界のアーティストが今でも彼の音楽をプレイするのかが容易く理解できるだろう。Dexterのしなやかなベースラインとファンク感が近頃のイギリス・シーンにうまく適合しているのだ。または、ただ単にエレクトロ自体の持つ特性がタイムレスなのかもしれない。Dexterは、今年初めにリリースされた "Great Northern Diver"でUKから確信を得て戻ってきたように見受けられる。そのトラックはスピィーディーなボーカルと斬新なリズムを伴った構成で、2011年のサウス・ロンドンサウンドの決定打となったのだ。 10年という音楽キャリアの延長として今を見ている、そう彼は今回のインタビューで語ってくれた。イギリス人プロデューサーの名が多く連なった今回のミックスだが、その他にも母国であるオランダや、デトロイトの才能が見受けられる。 最近の活動は、どんな感じですか? ライブセットの準備、あとBalansというオランダの新しいレーベルへのリミックスを仕上げたところだ。アルバムのアイディアを考えたり、もう仕上げなきゃまずいSteffi主宰のDollyというレーベルからのリリースも残っているよ。彼女と以前一緒にやっていたレーベルKlaksonから、ジョイント・リリースもしたいんだ。あと最近の一番大きな出来事といったら、新しいスタジオに移ったことかな。準備が大変だったけど、今は大分落ち着いたよ。 このミックスの制作環境を教えてください。 このミックスは、ライブの時にも使っているコントローラー2つとAbletonを使って。ワンテイクで、ミキシング・デスクを通してLogicで録音をしたよ。スタジオツールとしてAbletonを使用したことはないんだ。ライブパートとしての使い方しか知らない。Abletonは自分の楽しみの部分でもあるから、意図的にそういった使い方をしていないとも言えるね。ミックスを聴けば分かると思うけど、わざとミックス時のズレを修正しなかった。ロウな感じを取り除きたくなかったんだ。 このミックスについて、なにか特別なアイディアがあれば教えてください。 はじめはiPadを使ってミックスを作りたかったんだ。テーマは、僕の好きな様々なジャンルを取り入れた、えりすぐりのミックスにしようというものだった。だからiPadに曲を沢山入れて、Idjayというアプリを使ってミックスを作ろうとしたんだ。凄くかっこいいアプリなんだけど、iPad1のスピードがとにかく遅くて。僕はアイディアがころころ変わるタイプで、トラックのローディング時間の長さが難点だったね。挙げ句の果てに、タッチスクリーン方式にも嫌気がさして。 結局ライブと同じ方法でミックスを行うことにした。Abletonに全てぶちこんで、カオス状態のものを美しくまとめあげる方法だ。 けど何回かミキシング作業をするうちに、色んなジャンルをミックスに入れると結局ごちゃごちゃになってしまうし、やりたくないエディットも増えてしまうことに気づいてさ。最終的に、普段ライブばかりをやっている僕だけど、DJでミックスをすることにしたんだ。ここ数ヶ月感ずっと聴いているアーティストのトラックから、とにかく自分の好きなトラックを入れたミックスにしてしまった。 あなたのミックスや、最近のCloneからのリリースを見ると、新しい方向性を目指している気がします。何がきかっけだったんでしょうか? 実際、違った方向に進んでいる気はしていないんだ。もちろん新しい音楽、特にイギリス・ベースミュージックのアーティストから影響を受けてはいるけど。(実は最近まで「ベース」ミュージックっていう名前さえ知らなくて、Great Northern DiverのEPからのフィードバックを受けてから初めて知ったんだ。)オランダ人では、MartynやA Made Up Sound、アメリカのDâm Funkなんかも。エレクトロ、ファンク、それにルーツでもあるテクノへの愛は変わらないよ。けど、新しい事に挑戦するのが大好きなんだ。リリースもそこまで多くないけど、ライブセットの時は常に新しい曲を入れている。だから新しい方向性というのは意図的ではなく、とても自然なプロセスの上で出来上がったものだと言えるね。 今後の予定は? 新しい機材をチェックしたり、アルバムの具体的なアイディアを練ったり、ギグの新しい方法を考えたり。あとはCloneのリミックスを仕上げて、既に完成させてなきゃいけないいくつかのリリースもある。新しいスタジオに移ったりして遅れちゃってさ。
  • Tracklist
      Hudson Mohawke - Cbat Untitled - Shake It Massshhh Lone - Moon Beam Harp A Made Up Sound - Rear Window Dexter - Space Booty Boddika - You Tell Me Martyn - Viper (London Arches edit) Kode9 - You Don't Wash (dub) Geeeman - Bang't! Dexter - 1992 (vocal version) Blawan - Melting Flesh Untold- Little Things Like That Steve Rachmad - Boogie Moogie Gerd - Palm Leaves (Serge & Tyrell Dub) CosminTRG - Form Over Function Instra:mental - Vicodin (Skudge warehouse remix) Dopplereffekt - Sterilization The Clone Machine - Clone Machine Untold - Stereo Freeze Drexciya - The Plankton Organization Drexciya - Species of the Pod The Other People Place - Let Me Be Dexter - Bo-Dyned Martyn - Distortions Dexter - Great Northern Diver Bok Bok - Look (dub) Hudson Mohawke - All Your Love