スペイン首相、「夏の終わり」まで国外からのマスツーリズムを歓迎できないと予測

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  • バルセロナのプロモーターに、この事態がシーンに与えうる影響について話を訊いた。
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  • スペインは2021年の夏の終わりまで、インターナショナルなマスツーリズムを歓迎できないだろうと、スペインのPedro Sánchez首相は見通した。 マドリードで行われた世界観光機関(UNWTO)理事会との会議において、Sánchez首相は国が観光客を受け入れる前に、スペインの人口の70%がワクチンを接種しなければならないだろうと述べたとEuro Weekly News報じた。 「ワクチンの集団接種だけが、我々が望む正常化への道を開くだろう」とSánchez首相は語り、今夏の終わりに向けて実現するだろうと強調した。 このニュースは、世界各地から大勢の参加客が訪れるスペインのフェスティバルにとって打撃となりそうだ。その代表格であるPrimavera SoundSonárはいずれも、Covid-19の発生後に大型イベントへの制限が敷かれた後、2020年度の開催を延期している。 しかし、影響を受けるのはメジャーなフェスティバルだけではない。小規模な会場やプロモーター、特にマドリード、イビサ、バルセロナなどのダンスミュージックの主要拠点もまた、観光収入を頼りにしている。 テクノパーティーHEXの共同創設者であるPaolo FerraraとLorenzo Raganziniは、「バルセロナはとても美しい街で、自然と観光客を惹きつけています」とResident Advisorに語った。彼らはこう続ける。「中には、この街のカルチャー面を発見するために訪れる人々もいます。だから今回の措置は、まだ生き残っているエンターテイメントに特化したいくつかの組織に直接影響を与え、もしかしたら殺すことになるかもしれない」 「私たちは、この街のそうした側面がいかに重要であるか、そして、彼らのための(経済的にも対策的にも)直接的な支援の欠如が、私たち全員にとって明るくない未来を描いていることに、政府が早く気付くことを願っています」と彼らは付け加えた。 先月Primaveraは、Covid-19の即日検査が屋内音楽イベントの復活をどのように促進できるかを示すための調査に資金を提供した。 スペインは2019年に世界で2番目に訪問者数の多かった国であり、推定8300万人の観光客を迎え入れた。この数字は2020年には75%以上減少の2000万人未満となった。 Photo credit: Luismi Sánchez Sánchez首相のコメントはマスツーリズムに関するものであり、スペインが国境を封鎖する予定は現時点ではありません。
RA