Published
Fri, Nov 27, 2020, 05:10
- 全6曲収録のアルバムはField Recordsから本日発売。
Sugai KenがField Recordsより新作LP『Tone River』を発表した。
『Tone River』は在日オランダ大使館の委託を受け、日本とオランダの水の管理にまつわる関係を検証するために1年を掛けて制作された作品だ。プレスリリースによれば、「17世紀から18世紀にかけて、日本は西洋諸国との門戸を閉ざしていたが、長崎湾にあるオランダの貿易拠点を経由して西洋の科学に触れた。19世紀に入り、封建社会から近代的な民主主義へと変化した長崎では、オランダの技術者たちが日本の大規模な水管理プロジェクトに専門知識を提供していた。その中でも特に当時の名高いプロジェクトの1つだったのが、本州を縦断する322kmに及ぶ利根川だ」といい、今回のプロジェクトでは「Sugai Kenが利根川を挟んだ3つの地点を巡り、通常のマイク、バイノーラルマイク、水中マイクを用いて環境音を記録し、その表現を模索した」と説明されている。
環境音研究とエクスペリメンタルな音のアーキテクチャを融合させた本作は、オランダのレーベルField Recordsの30作目のリリースとなる。アルバムは12インチ及びデジタルフォーマットで発売される。
尚、Sugai Kenは約6年間続けているシリーズ『Japanese Avant-Elektriciteit & Hypocotyl Mix』の最新作を、先週NTS Radioに提供したばかりだ。
利根川の異称“坂東太郎”を冠したオープニングトラックは以下で視聴可能。
Tracklist
01. 坂東太郎のはぢまり / Headwaters Of The Tone River
02. 環境音 其の壱 / Environmental Sounds At Erosion Control Weir
03. 坂東太郎のりうきょう / Flow Of The Tone River
04. 環境音 其の弐 / Underwater Sounds At Tone Canal
05. 坂東太郎のあらまし / Estuary Of The Tone River
06. 環境音 其の参 / Environmental Sounds At Benchmark Stone
『Tone River』はField Recordsより2020年11月27日に発売。