Salon Zur Wilden Renateの元PRマネージャーが職場での人種差別的発言について語る

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    Wed, Oct 14, 2020, 06:15
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    Resident Advisor
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  • Karim Molyneux-Berryは、ベルリンのクラブで働いていた当時、同僚からの人種差別的なジョークやハラスメントに耐えていた。
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  • Salon Zur Wilden Renateの元PRマネージャーは、昨年11月まで自身が働いていたベルリンのクラブで人種差別に遭った経験を語った。 イギリス人とエジプト人の両親を持つKarim Molyneux-Berryは、同僚、特にDJデュオのJan Kähler(Peak)とBene Bogenberger(Swift)が人種差別的な中傷したり、彼のアフリカの血統について言及し続けたりしていたと説明している。「JanとBeneにやめてほしいと何度も要求したにもかかわらず、罵倒はさらに激しくなり、公にされるようになった」と彼は述べる(KählerとBogenbergerはそれ以来、Renateと決別している)。 「それはイングランドのロンドンで生まれ育ったにも関わらず、私はアフリカから来たのだ、母がエジプト人なので私の半分はエジプト人だと言われたことから始まりました」 と、Molyneux-Berryは2019年6月にTony Etteltと、当時のRenateのゼネラルマネージャーでありHRコーディネーターであったLinda Osmanに宛てたメールに記している。「その後、激しさは増しました。何度かやめてほしいとお願いしましたが、それからもっと激しくなったのです。私は何度かN*****と呼ばれました。私は“俺はお前のマスターで、お前は俺のn*****だ”とまで言われました。私は彼をマスターと呼ぶように言われたのです。私はその通りにしました。この時点では、どれほど悪いことが起こっているのか、私自身が気付いていたかどうか分かりません。彼は人前で私をそう呼ぶようにすらなりました」 Kählerは2019年のMelt! フェスティバルで、“マスター”と発言した。Resident Advisorは、今年6月にベルリンで行われたBlack Lives Matterの抗議活動の前夜にMolyneux-BerryがKählerに事件のことを思い出させるために送信したというテキストメッセージを確認した。Kählerの返信は以下の通り。 「Karim、本気で言っている?僕はこの件について深く謝罪しているし、人種差別的な意味ではないことを説明しようとしたよ。痛いところを突くためのただのくだらないジョークだった。自分の行為を深く後悔しているし、許してもらえたと思っていたけれど、全くそうではなかったね。もしこれをヘイトとしておくことで気持ちが楽になるなら…どうぞそうして!」 別の事件では、大晦日を終えてオフィスに戻った初日、Molyneux-Berryはデスクに座ると自身のカレンダーに書かれたNワードを見つけた。Bogenbergerがこの中傷を書いたことを認め、謝罪した。 RAは携帯電話で撮影した当該のカレンダーの写真と、Molyneux-BerryのWhatsappでの同僚との会話の一部を確認した。彼が「ちょっとやり過ぎじゃない?」と送信すると、Bogenbergerがこう返信した。「おかえりなさい(パーティースマイルの絵文字)」、「ごめん、全然面白くなかったね」 「もう限界に達しました」とMolyneux-BerryはEtteltとOsmanにメールを書いた。「他にも多くの事件がありますが、上記に挙げたことで十分です。これでも多すぎるくらいです。」 Molyneux-Berryによると、彼が今年まで無視されていたと話すリクエストである、全スタッフへの感受性訓練を要求するメールに、同僚らは個人的に返信したという。 Renateは、Molyneux-Berryの体験談についてのインタビューに応じなかった。その代わり、個人名は出さずに今回の件に対応し、クラブの次のステップを概説するステートメントを発表した。 「元従業員の方へ。Wilde Renateの経営陣は、私たちの組織内で雇用されている間にあなたが直面した人種差別に対応して、よりダイレクトかつ明確な行動を取らなかったことを深くお詫びします」とステートメントで述べている。「私たちは今、これらの人種差別的な事件の調査と調停において、あなたをサポートするためのより多くの選択肢を提供することが、適切な解決に必要であったことを理解しています。我々はまた、これらの会話の間に非常に多くの時間が経過していることを申し訳なく思います。関係者全員にとって遺憾です。」 Renateのウェブサイトで全文を読むことができる。 「動揺しているのは、そこで働いていた時に1年以上も何度も連絡を取ったのに、誰ひとり真剣に受け止めてくれなかったことです」とMolyneux-BerryはRAに語った。「私は公にする前にクラブコミッションに連絡しました。しかし、(Renateは)話を偏向させ、コントロールしようとしています。彼らはこの件について、先週報道陣からの取材を受けてようやくきちんと対応しました。制度化された人種差別に対する正式な謝罪は、会社からもPeakからもありませんでした。私はただ、過剰反応している、私が彼にこのようなことをさせたのだと言われただけです」 Salon Zur Wilden Renateはベルリンで最も有名なクラブの一つだ。コロナウイルスのパンデミック中に合法的なオープンエアパーティーを開催しているElseと同じチームが運営する。 「こんなことが起きなければならなかったのは異様なことです」とMolyneux-Berryは語る。「私たち皆、素晴らしい化学反応を起こしていた。私たちはとても仲が良かったんです。それが境界線が曖昧になった理由です」
RA