Trax RecordsからAdonisへの未払いのロイヤリティ分のお金を集めるための募金活動が実施中

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  • シカゴハウスのパイオニアが、この悪名高いレーベルについて「34年間で1ペニーの支払いもしていない」と明かした。
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  • AdonisがTrax Recordsからの未払いのロイヤリティ分のお金を獲得できるよう支援する募金活動が行われている。 「Trax Recordsの作品の購入やサポートをしないように!このレーベルは34年間で私に対して1ペニーの支払いもしていません」と、シカゴハウスのプロデューサーAdonis Smithは4月末、Facebookに投稿した。「Trax Recordsは私の音楽に対するいかなる権利も所有していないのです。この投稿をあちこちでシェアして下さい。また、このひどいレーベルから、このレコードやほかの僕の曲を販売しないよう、すべてのディストリビューターに伝えて下さい。もう我慢ができない」 先週、イギリス人DJであるSteve Morganは、“Adonisの盗まれたロイヤリティを支払うために£1,000を調達しよう。No Way Back (1986) The First Acid (303) House Track!”と銘打ったJust Givingページを立ち上げた。 「この過ちを正す」と、彼はFacebookで述べている。 2日も経たずして、集まった金額は目標額のほぼ3倍に達した。 AdonisはFacebook で、1986年のパイオニア的アシッドハウス・トラック“No Way Back”や“We're Rocking Down The House”をはじめとする、シカゴのレーベルTrax Recordsからのすべてのリリースに対してロイヤリティを受け取ったことがない旨を明かした。 「ロイヤリティを受け取ったことのあるアーティストは一人もいないだろう」とも彼は記した。 「もし誰かが公式な損益計算書を見つけてくれるなら、見てみたい。僕はまだ一度もそれを見たことがない」 今年4月に逝去したLarry Shermanによって1983年に設立された悪名高いレーベルが、ロイヤリティを支払っていないとして非難されたのは今回が初めてではない。 5 Magazine概説しているように、同レーベルはアーティストと正式な契約書を交わしていなかったこととヴァイナルプレスの品質が悪いことで知られていた。 (故Frankie Knucklesは、2013年のインタビューでレーベルとのあつれきについてRAに語っている。) プロジェクトへの募金はこちらから。 Adonis RecordingsのBandcampページにて“No Way Back”を視聴可能。
RA