Airbnbのクラブツアーに対してベルリンのプロモーターが反応

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  • 「ばかげたヒューマン・サファリの訪問先か」Airbnb提携のべルリン"体験"ツアーに含まれた2件のクラブがResident Advisorに回答。
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  • Airbnbがクラブを訪れるという様々なベルリン"体験"ツアーを提供していることに対し、該当の2件のクラブがResident Advisorに意見を寄せた。 問題となっているツアーは、Airbnb Experiencesが提供している多数あるツアーのうちの2つ、Club Like A Local - Berlin UndergroundDiscover The City's Techno Club Sceneだ。Airbnb Experiencesでは、地元のガイドがホストする個人向けツアーやワークショップ、アクティビティーなどのサービスを提供している(ベルリンでの他の"体験"には、リバー・クルーズやストリート・アートを巡るツアーなども存在する)。 このクラブツアーは、ダンスミュージックを堪能する一夜へ向けた準備をゲストに行い、クラブへ送り出すことを保証している。Airbnbのレビューによると、ゲストは"説明"を受けるためにバーもしくはガイドの家で待ち合わせ、ガイドはクラブに入場できる可能性を高めるため、ゲストの服装のセレクトも手伝うという。また、あるガイドはダンスの仕方まで教えているようだ。クラブの入場料とドリンク代はツアー代には含まれておらず、その価格は4時間で€70以上となっている。 Airbnbのレビューによると、そのツアーはGriessmuehleKitKatClubを含むベルリンの有名なヴェニューを訪問している。元ノイケルンの製粉工場内にある広大なクラブGriessmuehleは、最近ではRødhåd、Ellen Allien、Intergalactic GaryといったDJを迎えている一方、KitKatClubは性別を問わないフェティッシュなスポットで、人気テクノパーティーGegenのホームとして知られている(Paula Templeはそこでのプレイに触発されて制作したトラックを発表している)。 「私たちの仕事は、人々が楽しむことのでき、誰からもジャッジされることなく自分自身でいられるような、安全で遊び心に満ちた環境を創ることです」と、GegenのプロモーターのFabio BoxikuはRAに話す。「クラブの中で何が起こっているのか、その特別な場所を創り上げるためにどれだけの労力がかかっているのかといったアイデアも持たず、何でも金で買えると思っている人たちへ向けた、ばかげたヒューマン・サファリの訪問先になっていると聞いて残念です。」
    「私は学生時代に歴史を研究していた者として、ベルリンの歴史とクラブカルチャーの知見をツーリストに提供することは良いことだと思います」と、GriessmuehleのブッカーJohann Wékelは話す。「しかしAirbnbで宣伝されているというのは理不尽だ。バーで少ししゃべって、その後無作為にクラブへ送り出して€80を請求する"ベルリン体験"を提供しているのは、ほとんどがここ2, 3年でベルリンへ越してきた外国人だ。」 Wékelは続ける。「もし1, 2時間のレクチャーをバーで受け、個々の"体験"をするためにクラブへ送り出されるだけで€80を支払っているとしたら、それは詐欺になると私は考えます。間違いなくベルリンのシーンやクラブについて何かを学ぶことはできますが、自分でヴェニューを見つけてパーティーへ行くことの代わりに、アドバイスを受ける為だけにこれほどの金額を支払うことは、パーソナルな経験をする機会を逃すことにもなる。」 ツアーガイドたちはこうした評価に対し、意見を異にしている。「私たちは、より多くの人に、この街の音楽・芸術文化を目的に移り住むよう刺激することで、企業のジェントリフィケーションに対抗しようとしています」と、Club Like A Local - Berlin Undergroundの2人いるガイド役のうちの一人、AdrianはEメールでRAに答えた。「私たちが情熱を持って行っていることに支払いを受けることは、このシーンへ貢献するためのさらなる時間の投資を可能とします。」 Adrianは3年前にベルリンへ越してきたオーストラリア人DJであり、"28歳世代のドイツ人"でベルリンに14年間住んでいるMartinと共にこのツアーを運営している。2人共このツアーを始める前は、"かなりの成功を収めた事務職系のキャリア"を持つという。ツアーグループと共に訪れたことのあるクラブの名前については、RAに言及することを拒否した。 Martinは以下のように綴っている。「参加する皆がパーティーにとってプラスな貢献者となるよう、一生懸命取り組んでいます。また、良い感じを受けない人の参加を断ったり返金することに関しては何の問題もありません」 「特にゲストの服装への助言には重点を置いています。それは入場できるかどうかに関わるだけでなく、ゲストと他のクラバーが共に心地良くその場に居られることがとても重要だからです」。Adrianは心地良さがキーであると強調する: 「今までのところ私たちのゲストに関しては、一人旅行者(特に女性)と30歳以上のカップルはとりわけ、安全でフレンドリーな友人のクルーと一緒に外出することを楽しんでいます。」
    「世界中の他の場所で起きている夜遊びの標準と比べると、ベルリンでクラブ体験をすることは間違いなく"サーカス的"だと言えるでしょう」と、このツアーを"ヒューマン・サファリ"とする見解に対し、Adrianは反応を示した。「それが、私たちがクラブを愛する理由です。最も美しいかつ没入的な見世物は、常にダンスフロアにあります」 ベルリンのAirbnbのホストに関する規定には、世界的にみても最も厳しい制限が課せられている。多くの住民がこのレンタルサービスに対して家賃の高騰を招いていると非難したことで、そうした意見が地元政府によって規定に反映され、家主はサービスを使用するにあたり事前にいくつかの認可を得る必要があるのだ。 こうしたクラブツアーがベルリンのエレクトロニックミュージックシーンにどれほどの影響を及ぼすかについては明らかになっていない。GriessmuehlenのブッカーのWékelは気にしておらず、「このコンセプトがクラブに何かダメージを与えるとは全く思っていません」と言及する。「ニッチすぎるし、シーンの中にいる人から非難を受け続けるでしょう」 GegenのプロモーターのBoxikusは楽観視していない。「今後そうしたツアーがKitKatに入れないようにすることには前向きだ」と彼は続ける。「もちろんツーリストにはオープンだが、そこにいる他の全員のように振る舞ってもらう必要がある。クラブに馴染んで、我々の仕事や中にいるゲストに対して配慮してほしい。空間を侵害するような、ただの好奇心旺盛な人は必要ない。なぜなら彼らは、客とクラブの間で投機する業者にチケットの10倍もの価格を払う傲慢さがあるからです。」
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