音楽評論家/編集者の阿木譲が逝去

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    Thu, Oct 25, 2018, 09:13
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    Resident Advisor
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  • 日本の”尖端的”音楽、文化に幅広い影響を与えた才人が逝去。
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  • 音楽評論家で編集者、またDJやエディトリアルデザイナーとしても知られた阿木譲が、10月21日逝去したことが本日明らかになった。享年71歳だった。正式な訃報は10月25日本日、同氏の運営するイベントスペース『environment 0g』のツイッターアカウントから発表された。 阿木氏は1967年、20歳で歌手としてデビュー(阿木譲は、その時から使用している芸名)。芸能界引退後に渡米、ファッションブランドの立ち上げを経て、1976年に自身が編集長を務める『ロックマガジン』を創刊した。1978年、同誌でKraftwerkの『The Man-Machine』を評した際に「テクノポップ」という言葉を初めて使ったという逸話も。そしてVanity Recordsを設立。2000年代からはレコードレーベルpersonnages recordingsのプロデューサーを務める傍ら、クラブミュージックマガジン『infra』『BIT』を創刊し、さらに活動拠点の大阪にヴェニューnu thingsを開店(同店が移転後、environment 0gとなった)。2003年からは『remix』誌でも連載を行っていた。クラブミュージック、エレクトロニックミュージックに関する著作も多数。2011年からは氏の美学の集大成を感じさせるZine『0g zero gauge』を刊行していた。尚、最新の第3号は近日発表予定で、昨日、モック画像が公開されている。 近年その才能を評され、交流の深かったseihoをはじめ、多くの文化人、アーティスト、音楽関係者、編集者やライターなど多くの人々から追悼の言葉が寄せられている。 ご冥福をお祈りいたします。
RA