先週日曜、ドイツの首都ベルリンで行われた極右団体の政治デモ行進に参加した支持者数は、同デモに対する抗議デモに参加した人々の数を下回った。この抗議デモにはベルリンのクラブシーンからも多数が参加した。
警察の推定では、ドイツの政党Alternative für Deutschland(AfD、ドイツのための選択肢)が行ったデモ行進には約5000人が参加。対して、反AfDの立場で集まった抗議者数は2万人近くを数え、市内13箇所でそれぞれ抗議デモが行われた。抗議デモのうちの1つはReclaim Club Cultureが主催したもので、同団体には市内のクラブ://about blank、Prince Charles、OHM、Salon Zur Wilden Renate、Sisyphos、Tresorからの代表者が参加している。Reclaim Club Cultureのデモは「Bass the AfD away(AfDを低音で追い払え)」との言葉を掲げ、少なくとも20個以上のスピーカーが設置されたトラックからハウスやテクノを流し続けた。
ベルリンの市内中央部を次々と移動しながら行われた両デモの監視には約2000人の警察官が動員された。警察はTwitterにて、抗議デモとAfDのデモ行進との間に設けられたバリアに割って入ろうとした参加者を制止するため、止むを得ず催涙スプレーを使ったと発言している。
抗議デモの様子を映したビデオは以下から視聴可能。
Photo credit: Reclaim Club Culture